この作品は、最初フラメンコの佐藤先生が出演されていたので親友と松竹座で拝見しました。
2度目は、親友がスペイン人神父の役で出演させて頂くことになり、松竹座に二度拝見に伺いました。
3度目が今回。従来の役に加え、霧隠才蔵のお役にも挑戦するとのことで、先日両親を連れて拝見してまいりました。
作品自体、古典的な部分を壊さず、解りやすく楽しみやすく、OSKの皆さんまで出演なさっていても非常にバランスが良いですし、音響と生演奏の違和感も少なく、よくこのバランスを保つ演出がなされているなと感心しました。
友人を褒めては手前味噌になりますが、同じ作品を客席から拝見していて、初めて一緒に大阪で拝見した時から現在までお互いに何もない平和な時間を過ごしてきた訳ではないので、感慨深かったです。
最初は、旅行の様なことで佐藤先生を拝見に行き、楽しく食事をしまして帰って来たわけであります。
2度目は、親友が出演することとなり、私はただ自分のことの様に嬉しくはしゃいでおりましたが、当の親友は初めてのことでもあり、真面目な性格と過剰なまでに真剣な取り組み方をする質ですから心配になるほどで、私も何もできませんが二度大阪に出掛けた様に記憶しております。
3度目の今回は、良い意味で余裕があり本来の彼らしい舞台姿でした。日々の色々な積み重ねが今回に繋がったことは間違いなく思います。それを多少ながら見ていた私にすら感じさせない舞台でした。
いつも私の両親にまで気遣いしてくれ、私の両親も応援しているので大変喜んでくれました。
また、佐藤先生のフラメンコも素晴らしく、劇場によって表出の仕方が違うように感じました。大劇場でのフラメンコをこなせる凄さと、何か天と地を繋いでいるかのようなパワーの集約を感じました。ご挨拶に寄らせて頂くと、ガラッと変わって気さくでいらして、まず自分ではなく、私の友人について「どうだった!?」とお聞きになる、そういうお人柄も先生の魅力です。
壱太郎さんも、やはり深く考えて取り組まれていらっしゃる方なので前回よりも自然で、特にフラメンコや、それを取り入れた振りは何ともバランスがよく、やり過ぎないで役者としての表出がなされていてすばらしかったです。これでもかとやりそうなところで自分にならず、役に徹するべきなのですね。舞踊に於いてもこれでもかとやりちぎりたくなりうるので勉強になりました。
また、大したこともしておりませんのに、私にまでお気遣いくださりありがたいことですし、どこまでも謙虚でいらっしゃる姿勢に頭が下がる思いがいたします。
種之助さんもよかったです。舞踊や立回りの基礎の骨格がきちんと出来上がってらして、色々なお役をこれからも拝見していきたいと思いました。相当な努力をなさる方の様に思いました。
そして上村吉弥さん。本当に品があって、出張らないで存在感があって、その上に山三までこなされる。今回も改めてファンになりました。
OSKの皆さんも流石。居所というか立ち位置を心得ていらっしゃる上に、何でもできるんです。ショーを心得ているから、芝居もバックダンサーとしても風景にも個々にもなりうる腕がある。勉強になりました。
喜んでくれた両親。
親友のお陰で繋がりましたご縁。
私の師匠のお心遣い。
自分にとりましてもありがたいことです。
今回は、友人の舞台を見て誇らしく、また嬉しい思いがいつにも増していたしました。普段から歌舞伎や新派の公演を一緒してくれたり、様々なライブに連れ出してくれたり、毎年の旅、色々な見聞が今回の成果に繋がったのでしょう。そして、見えない苦労、努力、無駄ではなかったことを教えてくれました。
引き換えて何もなし得てない自分が歯痒く、恥ずかしいと思います。全くもって現状に手も足もでない。
とは言え仕方ないので先ずは目の前の、通ってくださるお弟子さん方一人一人のお稽古を真剣に取り組み、来年のリサイタルでさせて頂く予定の作品作りに取り組んでいこうと思います。
今月は、もう一度伺うのですが次回は楽日近くの乗りに乗った舞台が拝見できることでしょう。皆さんお身体に気を付けて頑張っていただきたいです。