美浜原発3号機の運転期間延長を来月認可へ

美浜原発3号機の運転期間延長を来月認可へ
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ことし運転開始から40年になる福井県の美浜原子力発電所3号機について、原子力規制委員会は残る審査の課題になっていた設備の耐震性などの詳しい設計を近く認可し、原則40年に制限された運転期間の延長を来月末の期限までに認める見通しになりました。
原則40年の制限を超えて運転延長の申請が出されている美浜原発3号機について原子力規制委員会は今月5日、地震対策や古い原発特有の課題になっている電気ケーブルの防火対策など関西電力が示した安全対策が新しい規制基準に適合しているとする審査書を取りまとめました。

最終的な延長には来月末までに、設備の耐震性などを審査する「工事計画」と、施設の劣化状況を審査する「運転期間延長」の2つの認可を得る必要があり、このうち、「工事計画」については関西電力が今月7日に修正した書類を提出し、規制委員会は早ければ今月中に認可する方針です。

残る「運転期間延長」もこれまでの審査で大きな問題はなく、規制委員会は来月中旬にも最長で20年運転を延長することを認める見通しになりました。

認められれば、原発事故後に導入された運転期間を原則40年に制限する制度のもとでは同じ福井県にある高浜原発1号機と2号機に次いで2か所目になります。

ただ延長が認められた場合でも実際の再稼働には安全対策の追加工事などを終える必要があり、関西電力は平成32年3月以降になるとしています。