蹴球探訪
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【ゴルフ】上田桃子が首位と1打差の2位発進 ショットで本来の”音”戻る2016年10月21日 紙面から
◇マスターズGCレディース<第1日>▽20日、兵庫県三木市・マスターズGC(6523ヤード、パー72)▽晴れ、24・4度、北北東3・5メートル▽賞金総額1億4000万円、優勝2520万円▽108選手(うちアマ4人)▽観衆3802人 直近の出場3試合で連続予選落ちと“プチ”スランプに陥っていた上田桃子(30)=かんぽ生命=が5バーディー、1ボギーの68で回り、首位と1打差の4アンダー2位につけた。前週は試合を休んで猛練習。ショットの音が変わってきたという。笠りつ子(28)=京セラ=が5アンダーで首位発進、桃子と並ぶ2位に鈴木愛(22)=セールスフォース=と全美貞(ジョン・ミジョン、韓国)がいる。 ◆過去3戦予選落ち職業は音楽家ではなくプロゴルファー。それでも音にこだわりがある。ここ1カ月、桃子は自分の“音”が気に入らなかったという。「ショットの音が最近ずっと嫌いだった。いい音をさせたい。それを一番に目指して、とにかく球数をこなした。ようやく好きな音に変わってきました」 出だし10番から3ホール連続バーディーのロケット発進。特に11番では、残り155ヤードをOKの距離につけた6番アイアンでのセカンドショットが心地よいインパクト音を響かせた。17番で1つボギーもあったが、後半も5、6番とバーディーを奪い、68。首位と1打差の2位発進となった。 9月終わりのミヤギテレビ杯ダンロップ、日本女子オープン、スタンレーレディスと3週連続予選落ちを味わった。2014年の序盤戦以来2度目の屈辱だった。「7月の全英女子オープンから帰って、これからどういうゴルフをしていくか考えた。持ち球のドローは変えないけれど、ストレートに近い打ち出しを目指し、精度を上げたい。カットボール(フェード)も打てるように」。その取り組みと「海外でボールを高く上げたいとアッパー気味のスイングになった」ことで、長所だった長いインパクトゾーンが点に変わってしまった。それが“桃子の音”を鈍らせていたのだ。 試合を欠場した前週は連日、朝から晩まで打ち込んだ。「頭ばかりでゴルフするようになっていたから、感覚を戻すためにね。私の究極は歩いているみたいなゴルフ。戻ってきたと思います。今日はまだ60点のゴルフですけど、それでいい」。一昨年の森永レディスから、ちょうど2年、優勝がない。優勝パットがカップに決まる音も、そろそろ思い出さないといけない。 (月橋文美) PR情報
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