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政府の地震調査研究推進本部によると、鳥取県内では県東部に短い活断層があるほかは、活断層はほとんど知られていない。一方、2000年に鳥取県西部地震(マグニチュード=M7・3)で負傷者141人、1943年に鳥取地震(M7・2)で死者1083人、負傷者3259人が発生している。
そのほかにも、M6以上の地震はたびたび起きている。鳥取地震の半年前にも付近を震源としたM6・2の地震が2回発生した。鳥取市や米子市など日本海沿岸部は、やや軟弱な地盤のため、揺れが大きくなる可能性があるとされている。
■震度7レベルはどこでも起きる
《川崎一朗・京都大名誉教授(地震学)の話》 鳥取県では過去にも大きな地震が起きている。1943年にはマグニチュード(M)6級の地震があった半年後、鳥取地震(M7・2)があり、2000年には鳥取県西部地震(M7・3)があった。今回の地震後に再びM7級が起きるとは考えにくいが、可能性はないとは言えない。
阪神淡路大震災の後、活断層の知識は飛躍的に増えた。だが、あまり活動的ではないと考えられていた山陰でこれだけ地震が起きている理由に地震学は答えを持っていない。改めて、震度7レベルの地震はどこでも起きる可能性があるという警鐘と受け止めるべきだ。
■山陰、地殻がひずんでいる
《遠田晋次・東北大教授(地震地質学)》 この地域では目立った活断層の分布はないが、以前から地震は多く、最近も中規模な地震を繰り返した。今回はその中で最大規模のものだ。
山陰地方は常時、地殻がひずんでいる。地震がよく起きる地域が日本海側の内陸に帯状に広がっており、こうした地域では、今回の規模の地震は起きやすい。
今後、M7クラスの地震も否定できない。余震が起きる地域に大きな活断層がないかという視点で見ていく必要がある。
朝日新聞社
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