メッシ、今季ＣＬ２度目のハットトリック　３連勝でバルサ首位キープ

　【ロンドン原田公樹】サッカーの欧州チャンピオンズリーグ（ＣＬ）は１９日、各地で１次リーグＡ〜Ｄ組の第３節を行い、Ｃ組で一昨季覇者のバルセロナ（スペイン）はＦＷリオネル・メッシ（２９）のハットトリックなどでマンチェスター・シティー（イングランド）に４−０で快勝し、３連勝の勝ち点９で首位を守った。Ａ組はアーセナル（イングランド）とパリ・サンジェルマン（フランス）が勝ち、ともに勝ち点７。アーセナルはＭＦメスト・エジル（２８）が３得点し、６−０でルドゴレツ（ブルガリア）に大勝した。

　メッシは面白いようにマンチェスター・シティー（マンＣ）の守備陣を切り裂いた。前半１７分、ＭＦイニエスタとの意表を突いたパス交換でゴール前へ抜け出すと、昨季までチームメートだったマンＣのＧＫブラボを巧みにかわして先制点。相手が退場者を出して１０人になると、その勢いは増し、後半１６分にはフェイントから相手２人の間を通すシュートで２点目を決めた。

　その８分後には、ＦＷスアレスからの横パスを押し込んで３点目。９月のセルティック（スコットランド）戦に続く今ＣＬ２度目のハットトリックで、かつての指揮官、グアルディオラ監督が率いるマンＣを奈落の底へ突き落とした。

　右脚付け根の負傷で約３週間戦列を離れ、４日前のリーグ戦で復帰したばかりだったが、ブランクを感じさせない動きで、バルセロナのルイスエンリケ監督も「どれくらい戦線離脱していたかは彼には関係ない。メッシは練習のときから、驚かされるばかりだ」と目を細めた。

　一方、グアルディオラ監督は苦笑しつつ、「（メッシが）早くどこか他のクラブでプレーしてくれないかな」とお手上げの状態だった。