本筋の邪魔をしないざっくり漫画
スペースオペラファンが、スタートレック派とスターウォーズ派で争っていたのは、過去の話だ。
いまや、ともにJJエイブラムスが絡んでいるのだから。
(あたい、スタートレック派でやんした。日本はスターウォーズ派が強すぎっす)
〇〇モンファンが、ポケモン派とデジモン派で争っていたのも、過去の話だ。
ともに、やぶのてんや先生がコミカライズをしているのだから。
(あたい、デジモン派でやんした。世界的にもポケモン派が強すぎっす)
・電子書籍で復刻!
『デジモンアドベンチャーVテイマー01』
*
さて、スタートレックシリーズ、JJによるリブートだった前作と前々作は、かなり好みだった。
とはいえ、ストーリー的には、過去との因縁ネタ、未来との因縁ネタ、と物語の手法としては、元ネタがあったとしても、反則技ともいえるものだった。
スターウォーズで多忙なJJが製作に退き、ジャスティン・リン監督が挑んだ本作は、はたして……。
(JJがスターウォーズを優先したのは、先着順だよね? どちらかといえばスターウォーズ派、ってことじゃないよね?)
ってことでざっくりストーリーを追いながら感想をば。
『スタートレックビヨンド』それ俺のPSPや! 実況風ネタバレ感想
全四章構成。メモりながらの鑑賞なので、誤解、見逃しはお許しを。
第一幕:襲撃
5年の任務の3年目。
エンタープライズ号の船長カークは、PSPみたいな形のオブジェを、貢ぎ物として、どこかの星の宇宙人に渡そうとしてる。友好の印らしい。
が、交渉決裂、コメディ調のドタバタでオープニング。
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川平慈英みたいなクルー(カール・アーバン演じるレナード・マッコイ)が、あいかわらず川平慈英に似てる。隙あらば楽天カードを勧めてきそう。
エンタープライズ号、宇宙基地ヨークタウンに到着。
ヨークタウンは、これがまた大胆なデザインの基地。これだけですばらしいSFだと感じる。
耳のとがったクルー、スポック、仲間の恋心がよくわからない。
彼は地球人からすると、コミュ障だからね。
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未開の宙域の船が助けを求めてきた。
エンタープライズ号「いってきま~す♪」
エンタープライズ号、目的地周辺の宙域で、スイミー(集団の小魚)みたいなのに猛攻撃を受けて、えらいこっちゃ状態。
宇宙人も侵入。もうボロボロ。
いや、序盤でここまでボロボロになって大丈夫か? あのエンタープライズ号やぞ?
宇宙人、あのPSPを奪いにきたっぽい!
マジか!
そういや、本当は兵器的なものなんだとか言って気が。
おいおい、本当にここまでやられて大丈夫か?
ああ……、船を捨てて個別の脱出ポッドで退避する様子。
みながバラバラに近くの惑星に落ちていく。
さよなら、エンタープライズ号。
スタートレックの象徴(ある意味、主役)なのに。かなり悲しいぞ私は。
敵のボス「PSPをゲットしたのに、ソフトがないやんけ!」
ぶははは!
第二幕:敵地にて
不時着したクルーたち、ほとんどは敵の本拠地に捕らえられた様子。
助けを求めてきた難民の件は、罠だったのだ。
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自由行動できるのは、川平慈英&スポックコンビ、カーク船長、あとこの星の女戦士に助けられたエンジニア。
女戦士は宇宙人顔なのに、なかなか魅力的。
それぞれのサバイバル模様が描かれる。
スタートレックはキャラものの要素が強い。このシークエンスは、コメディ要素強めで、それぞれのファンへのサービスっぽい感じ。
私は、コミュ障のスポックが好き。とんがった耳を引っぱりたい。
ただ、うーん……、序盤でクルーが大勢死んでるから(あれは死んでるよね?)、こちらのテンションをどう保てばいいかわからない。笑ってていいんかな……。
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ボス敵はなにかを企んでいる模様。
PSPのソフトがあればそれが実現するらしい。
どんなソフトなんだろ。私のPSPはガンダムゲーム専用機だったが。
女戦士は、大昔の不時着船を守っていた。
いずれこれで脱出できるのかな。都合がよすぎる気が……。
第三幕:救出
集合したメインクルー、仲間の奪還と脱出に向けて動き出す。
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PSPのソフトを探し続けてるボス敵。
い、意外なところからソフトが見つかったぁあああああ!
映画館、だれも笑ってなかったけど、笑っちゃダメ?
ゲットしたボス敵、上機嫌でPSPの使い道を解説する。やさしい。観客に。
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クルー奪還作戦開始!
アーンド、わりとかんたんに救出できたぜ!
敵、なんか宇宙にいる時と地上にいる時の戦力がぜんぜん違うわ……。
女戦士とボス敵の格闘シーンは、見た目が見た目なだけに、仮面ライダーを観てる気分。
舞台が日本の採石場に見えてきた。バイクも出てきてたしね。
敵の目的は、ヨークタウンの破壊を端緒とした、連邦への総攻撃!
PSPは大量破壊兵器になるっぽい。
ザ・悪者だ!
止めねばね!
第四幕:平和を守れ!
ボス敵たちは先にヨークタウンに行ってしまった!
拾った船(やっぱりか!)で向かうぜ!
ふと、スイミーのごとく大量かつ集団で活動する敵戦闘機の攻略法を思いつく船員。
それは(理論をうんぬんかんぬん)、音楽を流すんだ!
マクロス? デカルチャー?
そういや、都合のいい道具(大昔のラジカセ)が船にあったぜ!
敵の集団と接触!
ここや! ミュージック、オーーーン!
なんか敵、連鎖的に大爆発!
『ぷよぷよ』で大連鎖が決まったときのような気持ちいい映像!
とはいえ、なんて都合のいい展開……。
でも……、でも!
ビースティーボーイズの『Sabotage』だなんて、曲がいいので勝手にテンションがあがってしまう! ずるい、びくんびくん!
(近年だと、『X-MEN アポカリプス』における、Eurythmicsの『Sweet Dreams (Are Made Of This)』とか、『オデッセイ』における、70年代ディスコサウンドとか、挿入曲の使い方が笑えるほどに直球! あんなんノるに決まっとる、ずるいわ)
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劣勢となったボス敵が、何者であったかが明かされる。
ああ、ちょっとかわいそう。これは、過去の出来事に対する復讐だったのだ。
そして都合よく船があったことも、納得の理由に反転。こういう、「がっかり」から「納得」に変化させる演出は、好みだ。
ボス敵はPSPを起動して基地を爆破しようとする。
それを阻止しようとするカーク船長と、生身の対決。
重力がふわふわしてる空間で戦いは、ゲームの「GRAVITY DAZE」みたいだ。
でもあれはPSvitaのソフトだよ! PSPじゃプレイできません、残念!
ひゃほー! な展開で爆発阻止! 勝利!
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エンディング。
SPACE FINAL FRONTIER!
そう、俺たちは冒険し続けるんだぜ!
お・わ・り!
……なんかPSPgoみたいの出てきてたよ?
もうこれ、完全にわざとでしょ。
見落としたけど、ラジカセもソニー製だったのかも……!
感想まとめ
キャラの魅力を感じてこその作品。
なので、リブート一作目『スタートレック』、二作目『スタートレック/イントゥ・ダークネス』を観てキャラを理解していないと、楽しめないような気はする。ストーリーがごくごくシンプルなだけに。
ただ、キャラ愛のある私でも、脚本にサービス精神はたっぷり感じられたものの、構成上、楽しみきれなかった。
コメディ調からのシリアス展開、はうまくいく定番の流れだが、シリアス調からのコメディ展開は、なかなか難しいのでは。
新キャラの女戦士はよかった。あらたなクルーとしてレギュラー化するようでうれしい。
続編への期待
14作目となる次回作の製作は決まっている模様。
(スターウォーズのように、次々回作まで決まったりしないのがもどかしい!)
基本的にはおなじキャストのようで、みなハマり役だと認識してるので、ありがたい。
不慮の事故で他界したアントン・イェルチン(パヴェル・チェコフ役)の代役は、立てないらしい。
『ワイルドスピード』シリーズのポール・ウォーカーもそうだが、シリーズもののレギュラーキャストが現実世界で他界すると、脳内でかってに作品世界の出来事とリンクしてしまい、いっそう悲しくなる。
(両シリーズにジャスティン・リン監督がかかわっているというのは、なんたる偶然)
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『スターウォーズ』の9作目が公開されるまでは、このリブートシリーズも続くことを強く願う。
か、数では向こうを上回ってるんだからな!
(スターウォーズはスピンオフシリーズを始めるから、一気に追い抜かれるかも。あれは、超楽しみ! ←裏切り)
本作『スタートレックBEYOND』に得点をつけるなら――
3.7/5.0
前作までのリブートシリーズと比較してしまい、抑えめに。
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・『シンゴジラ』や『君の名は。』も。
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