初対面の人と挨拶を交わすとき、
軽くお辞儀をした後に、名刺を出して名乗り、改めてお辞儀をする
のが、一般的な日本のビジネスマナーですよね。
一方、相手が外国人、特に欧米系の人の場合は、お辞儀をする前に握手を求められるケースが多いと思います。
そんなとき私は、恥ずかしながら、戸惑ってしまうことがあるのです。
おそらく、普段から握手をし慣れていないことと、握手そのものがあまり好きではないので、気持ちの上で怯んでしまうのだろうと思います。
しかしながら、仕事の上で求められる所作、そのマナーは押さえておきたいもの。
ということで、握手のマナー(ルールとNG行為)を調べてみました。
握手の意味
挨拶で握手することの意味は、
- スキンシップをすることで親近の意を示す
- 相手を攻撃する意図がないことを示す
(手には武器を持っていないことを示す)
の2つに大別できます。
基本は、「友好的」であることを態度で示すことにあります。
握手のルール
では、実際に握手するときのルールとは何でしょうか?
原則として、
- 右手で握手する
- 半歩踏み出しながら握手し、終わったら半歩戻る
- 目線を合わせる
- 程よい強さで握手する
- 起立して握手する
- 帽子・手袋・サングラスは外す
があげられます。
握手のNG
一方、握手をする際に、やってはいけないNG項目もあります。
左手で握手する
左手で握手をするのは、拒否やお別れの意味があるのでNGです。
両手で握手する
「へりくだりすぎ」とか「おねだり」などのネガティブな印象を与えるので、両手での握手は原則NGです。
ただし、ケースバイケースで、心から感謝・感激したとき、自然と両手で行ってしまうものはOK。
また、左手を相手の腕や肩、背中に添えるのは有りだそうです。
でも、TVでアメリカの大統領なんかが自分の優位性をアピールしようと、ポジション取りにやっきになったり、無理繰り手を添えようとするのを見ると、「なんだかなぁ」って思ってしまいますけどね。
左手をポケットに突っ込んだまま握手する
もちろん、NGです。
そもそも挨拶時に、ポケットに手を突っ込んだままというのが大NGです。
握手前後に手を拭う
握手した直後に手を拭う、これは言うまでもなくNGです。
では、手汗の多い人が、握手前に手を拭うのはどうなのか?
握手の直前に露骨に行うのは不作法ゆえにNGです。
手汗が気になる人は、さりげなく衣服で拭っておくしかなさそうですね。
握手をしながらお辞儀をする
日本では、全く違和感なく行われていますが、基本はNGです。
握手は相手の目を見ながら行うものですので、お辞儀をすると出来なくなりますから。
また、お辞儀は東洋、握手は西洋の挨拶と考えられているので、その両方を一度に行うのはおかしいと捉えられています。
握手する力が強すぎる・弱すぎる
力が弱すぎると「いやいや握手をしている」「儀礼だけで握手をしている」との印象を、逆に力が強すぎると「傲慢」な印象を与えかねません。
男性から女性に握手を求める
男性から女性のからだに触れようとするのは、よろしくないという理由です。
目下の人から目上の人に握手を求める
握手には「同等」の関係を示すという意味があるため、目下の人が目上の人に対して求めると「生意気」という印象を与えかねないためNGです。
座ったまま握手する
一方が起立していて、もう一方が座ったまま握手をするというのは、見るからに美しくないですよね。
では、両方が座ったままというのはどうなのか・・・?
これも、原則はNG。握手するときは、両者が起立して行うのがマナーです。
畳敷きの部屋での宴会で、酔っ払い同士が座ったまま握手をするのは、よく見かける光景ですが(笑)。
おわりに
握手のマナーにNG、調べてみたらいくつもありました。
中には、「握手をしながらお辞儀する」のように、日本では当たり前に行われていることも、 基本はNGだということも。
これらは知っておいたほうが良いのでしょうね。
よろしければ、こちらもどうぞ。
では、また。