米大統領選 最後のテレビ討論会で激しい論戦交わす

米大統領選 最後のテレビ討論会で激しい論戦交わす
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アメリカ大統領選挙に向けた最後のテレビ討論会が行われ、共和党のトランプ候補の女性に対する言動や民主党のクリントン候補のメールをめぐる問題をお互いの候補が取り上げ、大統領としての適性を非難する激しい論戦となりました。
来月8日の投票日に向けて、最後となる3回目のテレビ討論会は、19日夜(日本時間の20日午前)、西部ネバダ州のラスベガスで行われ、両候補は冒頭、握手を交わすことなく、論戦に入りました。

この中で、大統領としての適性をめぐってクリントン氏がトランプ氏の女性に対する言動を取り上げ、「女性を軽視することで、自分を大きくみせようとしている。トランプ氏が女性に対して何を発言し、何をしたのか今はみんなが知っている。これこそがトランプ氏だ」と批判しました。
これに対し、トランプ氏は「ほとんどがうそだと証明されている。クリントン氏の陣営が仕掛けたものだ。私ほど女性を尊敬している人はいない」などと反論しました。そのうえで、「クリントン氏は、メール問題をめぐり、何度もうそを繰り返してきた」と述べ、クリントン氏が国務長官時代に私用のメールを使った問題を指摘するなど、2人の候補は激しい論戦を交わしました。

また、トランプ氏が選挙戦で不正が行われていると繰り返し主張していることを受けて、選挙結果を受け入れる考えはあるのかと司会者から聞かれ、トランプ氏は「その時になったら考えを話すだろう」と述べ、明言は避けました。
これに対し、クリントン氏は「恐ろしいことだ。トランプ氏は物事が自分の思うとおりにいかないとき、いつも不正が行われていると主張してきた。これでは民主主義は機能しない」と強い口調で批判しました。

各種の世論調査の平均値で、クリントン氏がトランプ氏を支持率で6.5ポイントリードする中、アメリカの有権者が、最後の直接対決の結果をどのように判断するのか、最終盤の選挙戦の行方を左右することになりそうです。