10月20日 19時22分
去年、名古屋市の男子中学生がいじめを受けたとして自殺したことを受けて、市の教育委員会は学校現場で子どもをきめ細かく見守る体制が整備できているかなどをチェックするリストをつくり、市内のすべての小中学校などに調査を指示しました。
去年11月、名古屋市の中学1年の男子生徒がいじめを受けたとする遺書を残して自殺したことを受けて、9月、市の教育委員会の第三者機関がまとめた報告書には学校側の対応について「適切な指導が十分に行われていなかった」として、対応の強化を求める提言が盛り込まれました。
これを受けて教育委員会は10月、学校現場の課題を洗い出すため報告書の提言に基づいた34項目のチェックリストを作り市内のすべての小中学校などに配って調査を指示しました。
具体的には子どもたちを多くの目できめ細かく見守る体制が整備できているかや学校に派遣されているスクールカウンセラーなどを有効に活用できているか、チェックするよう求めています。
また、市内の中学校などで実施されている、ハイパーQUと呼ばれる心理アンケートについて、すべての教員が結果を指導に生かしているかを問う項目も盛り込まれました。
教育委員会は10月中に各学校で回答をまとめるよう指示し、今後、学校ごとに是正を指導するほか、いじめや自殺を防止するための施策にいかしたいとしています。
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