[PR]

 米大統領選で民主党のクリントン前国務長官(68)の勝利が濃厚になってきた。最大の山場だった共和党のトランプ氏(70)との直接対決を乗り切り、激戦区での情勢も優位に展開している。ただ、トランプ氏の失策による浮上ともいえ、「醜聞」合戦ばかりが注目されて政策論争は置き去りになっている。

■クリントン氏、「敵失」で優位に

 最後の直接対決となった19日の候補者討論会。真っ白なスーツに身を包んだクリントン氏は、ほとんど表情を変えず、冷静な受け答えに徹しようと自らに言い聞かせているようだった。

 同氏の選挙態勢は盤石だ。選挙運動の「地上戦」の拠点となる全米の事務所は約500を数え、トランプ氏の2倍強。テレビ広告費もライバルの4倍近くで、「空中戦」にも手抜かりがない。

 投開票日まで20日となり、大…

有料会員に登録すると全ての記事が読み放題です。

初月無料につき月初のお申し込みがお得

980円で月300本まで読めるシンプルコースはこちら