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富山マラソン 救命の一助に  

心臓マッサージやAEDによる救命措置の方法を学ぶパトロールランナーたち=県警察学校で

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県警パトロールランナー AED講習

 富山マラソン2016(三十日)でコースを走りながら不審者などに警戒する県警のパトロールランナーが二十日、富山市向新庄町の県警察学校で、自動体外式除細動器(AED)講習会に臨んだ。昨年はテロ対策を主眼に置いていたが、今年は救命措置にも一役買う。県警によると、パトロールランナーへのAED講習は全国初の取り組み。

 パトロールランナーは中部管区機動隊員で構成し、交代要員四人を含めて十六人が参加する。二人一組でコースを分担して走り、警戒に当たる。

 講習会は、県立中央病院救命救急センターの小倉憲一部長(48)と職員四人を講師に迎えて実施。パトロールランナーと機動隊員計三十七人が、AEDの使い方や心臓マッサージ、急病者の生存確認の方法などを学んだ。小倉部長は「AEDで心臓が動かなかったら、心臓マッサージは続けて」などとアドバイス。参加者たちは、仕事中に同僚が倒れたなど三つの場面を想定して対応手順を確認した。

 パトロールランナーの山田恭平巡査長(26)は「最新の方法を学び、的確な救護ができると思う。テロに警戒しながら走り、倒れている人がいたら迅速に対応したい」と意気込んでいた。

 大会当日は、県内の看護学生ら約三百人もAED隊としてサポート。コース沿線や救護所などに約九十台のAEDが用意される。 (山中正義)

 

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