米大統領選 クリントン氏優勢で最終盤へ

米大統領選 クリントン氏優勢で最終盤へ
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アメリカ大統領選挙は最後のテレビ討論会を終え、共和党のトランプ候補の言動に批判が集まっていて、選挙戦は民主党のクリントン候補が優位に立つ中で、最終盤に突入しました。
来月8日に投票日が迫ったアメリカの大統領選挙は、最後のテレビ討論会が西部ネバダ州で19日に行われ、トランプ氏は選挙で敗れた場合、結果を受け入れるかどうかについて、「その時になったら考えを話すだろう」と述べ、明言しませんでした。

アメリカの主要メディアは、この発言を大きく取り上げていて、「民主主義を侮辱するものだ」などと批判的に報じているほか、民主・共和両党の議員からも懸念や批判の声が出ています。

これに対してトランプ氏は20日、接戦州オハイオ州の集会で演説し、「私はすべての国民に対して、今回の歴史的な大統領選挙の結果を受け入れると約束したい。もし私が勝てばだ」と述べました。
そのうえで、クリントン氏の陣営が不法移民を投票に行かせるよう画策しているなどと主張し、「私たちは公正な選挙を求めている。疑わしい選挙結果であれば、私には法的に訴える権利がある」と強調しました。

トランプ氏をめぐっては、過去に体を触られたなどと訴える女性が次々と現れるなど逆風が強まっていて、各種の世論調査の平均値によりますと、クリントン氏がトランプ氏を支持率で6.4ポイントリードしています。

選挙戦は終盤戦の山場だったテレビ討論会が終わり、クリントン氏が優位に立つ中で、最終盤に突入していて、両陣営は残り2週間余り、まだ態度を決めていない有権者への働きかけに全力を挙げることにしています。