三菱自動車 日産傘下で経営の立て直し進める

三菱自動車 日産傘下で経営の立て直し進める
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日産自動車の傘下に入った三菱自動車工業は、東南アジアで日産と共同生産することや新型車の開発計画の縮小を検討するなど、生産や開発の体制を抜本的に見直し、経営の立て直しを進めることにしています。
日産は20日、三菱自動車の株式のおよそ34%を取得して筆頭株主となり、三菱自動車は新たな会長に日産のカルロス・ゴ―ン社長を迎えて傘下に入り、経営立て直しを進めることになりました。

具体的には生産や開発の体制を抜本的に見直す方針で、まず、東南アジアのインドネシアで日産と乗用車の共同生産を始める方向で検討に入りました。
また、三菱自動車は2020年度までに13種類の新型車を開発するとしていた計画を縮小する一方、日産と同じ車台を活用し、開発コストを抑えることにしています。

さらに、強みとしている家庭用のコンセントでも充電できるプラグインハイブリッド車の開発に経営資源を集中するため、電気自動車の技術開発については日産と共同で行う方針です。

三菱自動車は、ゴーン氏の下で日産から支援を受け、経営の立て直しを急ぐ考えですが、一連の燃費不正問題の影響で国内の販売は依然として低迷しており、消費者の信頼をいかに取り戻すかが課題となります。