【ハノイ=富山篤】ベトナムの地元メディアは19日、南部の要衝、カムラン湾に中国海軍の艦艇を受け入れると報道した。ベトナム戦争、ロシアの租借時代も含め、同湾を中国艦艇が訪れるのは初めてとみられる。南シナ海問題での協力を念頭に今月2日に米艦艇をベトナム戦争終結後初めて受け入れており、対立する中国も受け入れることでバランスを取ったようだ。
期間は22~26日。ミサイル艦を含む3隻が750人の乗員を乗せて入港する。ベトナム政府は今年3月、カムラン湾に軍民共用の「カムラン国際港」を開業した。原則どの国でも利用できるとしているが、受け入れるかどうかはベトナム政府が決める。