和歌山県警田辺署は20日、同県田辺市の空き家敷地内で19日に近所の高齢女性が遺体で見つかり、司法解剖した結果、頭や腕などを動物にかまれたことによる出血性ショックが死因だったと発表した。現場周辺でつながれていない犬3匹が目撃されており、近くに住む70代男性が飼っていることが判明。同署は重過失致死などの疑いもあるとみて、男性から事情を聴いている。
死亡したのは同市中辺路町近露、無職、横堀正枝さん(93)。19日午前9時ごろ、自宅近くの空き家の敷地内で、血を流してあおむけで倒れているのを近所の住民が見つけた。
同署によると、飼い主の男性は「犬は狩猟用に飼っていた。(19日は)犬の訓練をしていた」などと話しているという。今後、男性の飼い犬の歯型と横堀さんの傷が一致するかなどを鑑定するとともに、犬がつながれていなかった経緯を詳しく調べる。【最上和喜】