2016年10月20日

小学校図書室でラノベが禁止された件について、小学校教師に聞いてみた


ちょっと興味が沸いたので、このまとめを知人の小学校教師(30代後半)に読んでもらって、所感を聞いてみました。


当該の教師はゲームはある程度遊ぶ人で、いわゆるサブカルにも多少理解がある人だと思ってください。ただ、ラノベは殆ど読んだことない筈です。

以下はその人の話の内容箇条書き。


・朝読書での禁止が直接の理由みたいだね

・うちの学校は規制とかないけれど、何年か前に「朝読書ではケータイ小説を禁止にすべき」みたいなこと言った先生はいたみたい。その時は、「ケータイ小説は文章が滅茶苦茶で、子どもの文章力発達に悪影響がある」みたいな話だった

・「一部の本だけを例にあげてジャンル全体を禁止にするのはどうなのか」という意見が出て、その後もなんやかんやあったんだけど、結局ケータイ小説ブームがすぐ下火になってあんまり問題にならなくなった

・ただ、学校全体で規制みたいなことはしてないんだけど、先生個別に朝読書の本について指導してることはあると思う。元々漫画はダメだし、高学年だと「絵ばっかりの本はダメ」っていう先生はふつうにいる。図鑑だめとかね。怪傑ゾロリは絵ばっかりだからダメ、みたいな話もあった

・高齢の先生だと、「そもそもラノベって何?」って人の方が多いと思う

・ただ、エロには過敏な人多い。親御さんからクレーム来たりするしね。生徒がスマホでエロ画像かなんか回し見して、なぜか学校に怒鳴り込んできた親御さんとか前いた

・俺ラノベよく知らないけど、表紙で露出度高いのとか、ちょっとエロいのとかたまにあるじゃない、そういうの持ってきてた子がいて、それを見た先生が「ラノベ=エロ小説」みたいな感じでいっしょくたにしちゃって、その本持って職員会議でぶちあげたりしたんじゃないの

・クレーム対策、とかいうと結構話通っちゃうんだよね。「親からクレームが来るかも」って言われると思考停止しちゃう人、ホント多い。そこは問題だと思う

・前のケータイ小説の時は「一部の例でジャンル全体を判断するべきじゃない」っていう人が古株の中にいたから止まったけど、そういう止める人がいなかったり、ぶち上げた先生の発言力が強かったら「学校全体でジャンルまとめて規制」ってことになるかも知れない。そうなったら図書室も、ってことになるよね

・「本なんて読んでる暇あったら勉強」って先生は俺が知ってる限りはいないなあ。忙しくてあんまり本読めない、って人はたくさんいるけど。本大事だよね。


ということでした。ケータイ小説の下りは興味深いですね。私は「ケータイ小説であろうと、子どもが読みたがるなら規制するべきではない」「ただし、他にもいろいろ面白い本はあるよというのは教えてあげたい」というスタンスですが、まあ国語の先生なんかがケータイ小説に拒絶感を持つのは理解できなくもないです。

本好きになるために何より大事なことは、「読みたい」を邪魔されないこと、だと思うんですよね。それがどんな本であれ、そこを入り口に本自体が好きになってくれれば、教育として実に望むべき形なんじゃないのかなーと。

ラノベについても同じく、どんな形であれ子どもが本読む気になるんであれば歓迎すべきだと思うんですけどねー。活字に貴賎なしですよ。流石に年齢制限つきの本だったらどうかって感じですが、そんなあからさまなエロ小説持ってくる子もいないだろうと思うんですが。

ここ最近、またサブカル的なものに対する攻撃が激しくなっているように思うので、そういうものについての対話が出来るといいなーと個人的には思います。

あと、「親からクレーム来るかもって言われると思考停止しちゃう人」っていうフレーズが個人的に印象に残りました。最近、一部の人のクレームでいろんな事態が動くことがしょっちゅう観測出来るなあと思ってまして、そういうの良くないよなーあんまりとは思ってます。クレームによる全体抑圧、みたいな。


ちなみに、私はそもそも「朝読書」という言葉自体が耳慣れなかったんですが、調べてみたら今9割くらいの小中学校がやってるみたいですね。1988年くらいから全国に広がったみたいですが…私が小学生の時はなかった気がするなあ。




今日書きたいことはそれくらいです。

posted by しんざき at 18:08 | Comment(1) | TrackBack(0) | 雑文 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
その記事を読んで考えさせられること大でしたね。
本来なら入り口が広い方がいいに決まってるんですが…。
どんな本を読んでもストレートに影響されたりしないものだ、って正論は、日々、不安を抱えながら子供に接している側にはなかなか伝わらないのでしょうね。
Posted by 児斗玉文章 at 2016年10月20日 19:17
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