停戦崩壊から1か月 シリアの死者は3000人超に

停戦崩壊から1か月 シリアの死者は3000人超に
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シリアで停戦が崩壊してから1か月がたち、この間に戦闘や空爆で死亡した人は3000人を超え、事態を打開する糸口が見えないまま、市民の犠牲が増え続けています。
シリア内戦の情報を集めている「シリア人権監視団」は19日、アサド政権と反政府勢力の間の停戦が崩壊したあとの1か月で、空爆や戦闘で死亡した人は3300人余りに上ると発表しました。
このうち、市民は全体の4割近い1300人余りで、およそ300人の子どもが含まれるということです。
また、市民の犠牲の半数以上は、政権側が激しい空爆を続けてきた北部の都市アレッポに集中しています。アレッポをめぐっては、アサド政権とそれを支援するロシアが、国際的な批判が高まる中、市民などを退避させるため、20日の午前8時から午後4時まで、すべての攻撃を停止するとしていましたが、国連などの要請を受けたロシア軍は、19日になって攻撃の停止をさらに3時間延長すると発表しました。
しかし、長期的な停戦に向けては事態を打開する糸口は見えないままで、停戦崩壊のあと、シリアでは市民の犠牲が増え続けています。