東芝の歴代3社長を任意で事情聴取 証券取引等監視委員会

東芝の歴代3社長を任意で事情聴取 証券取引等監視委員会
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東芝の不正会計問題で、証券取引等監視委員会が歴代3人の元社長から任意で事情聴取したことが関係者への取材でわかりました。3人は不正への関わりを否定したと見られますが、監視委員会は刑事告発すべきとの見方を強めていて、刑事責任を問うことに慎重な検察に対し、協議を求めていくと見られます。
関係者によりますと、証券取引等監視委員会が任意で事情を聴いたのは、東芝の西田厚聰元社長、佐々木則夫元社長、田中久雄元社長の3人です。
監視委員会は東芝の不正会計処理のうち、パソコン事業で行われた利益のかさ上げは悪質だとして、3人の刑事告発に向けた調査を進めていて、事情聴取では不正に対する認識などを確認したと見られます。
これに対し、3人は東芝の株主から損害賠償を求められている民事裁判で不正への関わりを否定していて、監視委員会に対しても同様の説明をしたと見られます。
この問題で、検察は元社長らの刑事責任を問うのは困難だとする見方を示していますが、監視委員会は逆に告発すべきとの見方を強めていて、引き続き3人から事情を聴いて調査内容をまとめたうえで、慎重な立場の検察に対し、協議を求めていくと見られます。