徴兵:宗教的理由で兵役拒否、控訴審で初の無罪判決

 韓国の光州地裁刑事第3部(キム・ヨンシク裁判長)は18日、宗教的信念などを理由に兵役のための軍入隊を拒んだとして兵役法違反の罪に問われた3人の被告に対する控訴審で、無罪を言い渡した。宗教的理由で兵役を拒否した人に対し、一審で無罪が言い渡されることは何度もあったが、二審での無罪判決は初めてとなる。

 地裁は「宗教と個人の良心は憲法が保障する権利であり、刑罰でこれを制限することはできない」と説明。「国の安全保障に関することだからと、少数者(マイノリティー)の権利主張を無視し、代替服務策を講じないまま入隊拒否に対する責任を問うのは正しくない」と指摘した。

 宗教的理由による兵役拒否者を処罰する兵役法の条項(第88条)に対し、憲法裁判所は2004年と11年の2回にわたり合憲との判断を示した。憲法判断を求める3回目の訴訟が昨年提起され、憲法裁が再び審理を行っている。

光州=金性鉉(キム・ソンヒョン)記者
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