ひとくちに「タオル」と言ってもその種類・用途は様々です。
このコーナーではタオルの上手な使い方からQ&Aまで、タオルに関する豆知識をご紹介します。
ちょっとだけ、頭の片隅においていてください。きっと、あなたのタオル生活のお役に立つはずです。
ひとくちにタオルといっても、その種類は様々です。
使っている素材、織り方、染め方、大きさ・・・生産者は、そのタオルの使われる場面、場面を想像しながらみ なさまがより快適にタオルを使っていただけるように工夫し努力しています。その結果、たくさんの種類のタオルが生まれました。
用途別サイズの主な規格サイズをご紹介いたしますので、タオルを選ぶ際に、ぜひご参考ください。
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50cm ~ 75cm
× 100cm ~ 130cmシャワーや入浴後に体の水分をふき取るために使います。 -
75cm ~ 100cm
× 130cm ~ 200cm体を包んだりもできるサイズで、海辺やプールでの敷物やお昼寝の肌掛けとしても便利です。 -
30cm ~ 36cm
× 80cm ~ 90cm一般的にタオルと言われる、最も慣れ親しんだサイズのもので、汎用的に利用できます。 -
28cm ~ 34cm
× 35cm ~ 42cm手や顔をふくのに便利なサイズです。フェイスタオルより幅広く、厚めに織られています。 -
28cm ~ 34cm
× 35cm ~ 42cm食事前のお手ふき、おしぼり、汗ふき、キッチンクロス、テーブルふきなどにどうぞ。 -
15cm ~ 45cm
× 100cm ~ 130cm汗をふき取るのにちょうど良い幅のタオルです。大きいものはシャワー後にも利用されます。 -
15cm × 15cm
~ 40cm × 40cmタオル生地を使用したハンカチ。ポケットに納まるサイズです。 -
フリーサイズ他フェイスマスクや鍋つかみ、帽子など・・肌心地よく吸水性に富んだ生地を活かした製品です。
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40cm ~ 60cm
× 60cm ~ 80cm浴室の出入り口に敷いて、足ふきとして使用します。かなり厚手のタオル製品です。 -
130cm ~ 230cm
× 180cm ~ 280cm保温性や通気性、吸水性に優れたタオルの特性を活かした寝具で、肌触りが抜群です。 -
S・M・L・LL・3L吸水性抜群です。パジャマの上に羽織ってガウン代わりにも。
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フリーサイズ他可愛らしいデザインで丸ごと洗えるタオル生地のベビー用品です。
タオルというと思い浮かべるものは様々ですが、織り方にも様々な特徴があり、仕様によって使い分けも可能です。
タオル選びの際には織り方も参考にしていただき、あなたのお気に入りの1枚を見つけてください。
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パイル 特徴:ループ状の糸・吸水性一般的なタオルの多くはパイルタオルであり、ループ状の糸がた
くさん織り込まれているものです。弾力性や吸収性に優れていま
す。水分をぬぐうことを第一とするならシャーリング加工よりパ
イルのものを選びましょう。シャーリング 特徴:サラサラの肌触りパイルの糸のループ部分を均一にカットしたものです。
シャーリングの方が毛先が細かく、滑らかな肌触りです。
毛先がひっかからないため、バスローブやホームウェアなどはシャーリングのものがおすすめです。
毛先をカットしている分、多少吸水性が劣りますが、大差はありません。 -
ガーゼ 特徴:デリケート・通気性やわらかく、ふんわりと優しい肌触りで、薄くて軽く通気性が良
いので、乾きやすいのが特徴です。吸水性も良く、ガーゼタオル
で拭き取ると、さらさらの肌になります。
使うほどに肌になじみ、デリケートな肌の方や赤ちゃんにも安心
の肌触りです。特に夏の時期には利便性の高さで活躍します。ワッフル 特徴:速乾・糸抜け防止お菓子のワッフルに似た、でこぼことした織り目がついており、
独特の風合いです。
肌触りはサラっとしており、吸水性もよく、乾きやすいです。
糸抜けしにくいタオルです。 -
ジャカード 特徴:凹凸・色合い・高級感ジャカード織り機を使った、ジャカード織りという技術によって
作られたタオルです。タオルを織る前に糸を染めて(先染め)、
染めた糸を何色も使い、でこぼこと凹凸をつけながら、複雑に織
り上げて模様を作っています。プリントよりも見た目が繊細で高
級感があります。表と裏で糸が使い分けられており、2つの色合
いを楽しむことができます。無撚糸(むねんし) 特徴:肌触り・やわらかさ紡績糸の撚り(より)が少ない糸で織り上げたタオルです。
通常は綿花の繊維をねじって1本の糸にして作るのですが、無撚
糸は繊維をねじらないため、ふんわりとしたやわらかなタオルと
なります。
肌触りがとても優しく、吸水性・保湿性にも優れています。
「タオルなんて、結局どれも同じ」と思っていませんか?
ちょっとした工夫で、みなさまが普段使われているタオルが変わってまいります。
タオルの本当の機能性を発揮させるのは、その使い方次第なのです。
タオルを暮らしの中で快適に使うためにはドライユース(乾いた使い方)とウェットユース(濡らす使い方)をハッキリと使い分けることが肝心です。
例えばバスタオルなどはご家族1人ずつのバスタオルを用意するのが一番理想的といえます。
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ドライユースはタオルを乾いた状態で使います。洗顔後に顔を拭く時、お風呂上りに体を拭く時など、濡れたものを拭くために使います。吸水性や吸水容量の多いものが向いています。
【ドライユースに向いたタオル】
・厚手でボリュームがあるもの -
ウェットユースは、タオルを濡らして使います。
お風呂の身体洗いのための浴用タオルや、おしぼり、キッチン用タオルなどがウェットユースになります。【ウェットユースに向いたタオル】
・薄くて軽いもの ・絞りやすいもの
・しっかりしたもの
洗ってホコリを落としてから使い始める習慣をつけてください。
これは、吸水性をアップさせるということよりも、タオルの製造工程の間で含まれてしまった細かいホコリを取り除くためです。
今治タオルは吸水性の高いタオルですので、水を吸わないことはありませんが、直接体に触れるものですのでより清潔で余分な物のない状態でご利用いただきたいと思います。
最初は細かい粒子が出ますが、色落ちではなく余分な染料が出ている状態で、2~3回の洗濯で出なくなります。新しい間は分けて洗ってみてください。
お中元やお歳暮で届いた箱詰めタオル、そのままタンスや押入にしまいこまれがちですが、どんなタオルも必ず一度洗ってからしまいなおした方が得策です。
タオルは長時間の放置すると、折り目の地組織が弱くなったり、退色の度合が中と表面で違ってくる場合があるので注意しましょう。
「柔軟剤を使ってタオルを洗うとフワフワになる」
そう思っている方は多いのではないでしょうか?
意外に知られていませんが、柔軟剤は洗い上がりを柔らかく感じさせることに優れている反面、タオル本来の吸水性を損なってしまったり、パイルが抜けやすくなる原因になることがあります。
長く吸水性が持続するタオルを使うためにも、柔軟剤の利用は避けることをおすすめします。
タオルをどこかに引っかけて、パイル(タオルの糸が輪になっている部分)が一部だけ伸びてしまったり、切れてギュッと生地が詰まってしまったりすることはありませんか?
そんな時は、まず何ヵ所かパイルがひけて伸びてしまっている所を根元で切ってしまいます。
タオルの織り方の特性上、根元でカットすることでほつれがそれ以上進むことはありませんし
パイルなどの密度が濃ければ濃いほど、目立たずほつれがあった状態のものとは分からないように簡単に修理できます。
ヘムや耳がほつれても、一度ミシンをかけると、それ以上の被害の進行を防ぐことができますので是非お試しください。
今治タオルは利用する人の事を最も考えられて作られている為、構造上硬くなっていくことはあまりありませんが、タオルの扱いが悪い場合、肌触りの劣化やかさがなくなったりすることがあります。
硬くなる原因はパイルが閉じて、圧縮されていることにあります。
例えば今まで、タオルを手でギュッと絞ったり、脱水機で脱水したままの状態で干してはいませんでしたか?
干す前に綿糸をほぐすために両手でパタン、パタンとよく振ってパイルをよく開くようにし、四方にひっぱって全体のゆがみを直してから乾かすと、タオルが硬くなる現象を緩和することができます。
意外と多いタオルの専門用語ですが、知っておくと購入の際のヒントや取り扱いにも差が出てきます。
例えば「電話で説明したいけれど、どんな風に言えば伝わるか分からない」「説明書きを見ても何のことか分かりにくい」
と言ったときは、こちらの用語集を是非ご一読ください。
単 語 | 意 味 |
パイル | 一般的なタオルに利用されている、ループ状の糸がたくさん織り込まれているもの。 |
シャーリング | パイルの糸のループ部分を均一にカットしたもの、毛先が細かく、滑らかな肌触り。 |
オーガニックコットン | 3年間農薬や化学肥料を使わず栽培された農地で、農薬や化学肥料を使わず生産された綿花。 |
無撚糸(むねんし) | 撚りがかかっていない糸のこと、ふわふわと柔らかい感触が特徴で、素早く水分を吸収できる。 |
ジャカード織り | ジャカード機で織られた紋織物の総称、絹や綿に利用される。 |
ヘム | 衣服や布地のへり、または縁のこと。タオルの短い部分の両端を折り曲げて縫ってあるところ。 |
耳 | タオルの長い方の両端のこと。ミシンで縫いつけてほつれないようにすることを耳縫いという。 |
もんめ(匁) | タオルの重さや厚みの単位のこと。1匁3.75gで1,000匁で1貫と数える。 |
番手 | 糸の太さのこと。数字が大きいほど細い糸になります。 |
平地 | タオルの一部にパイル(ループ状の毛)が無いもののこと。名入れに適しています。 |
マイクロファイバー | ポリエステルやナイロン等の化学繊維で作ったタオルのこと。吸水性が良く乾きやすく丈夫。 |
染料系インク | 布にしみこませるタイプのインク。インクが薄めのため、柔らかい仕上がりになる。 |
捺染(なせん) | タオルの横糸にナフトール染料を染め込み媒染剤により発色させることで文字や絵柄などを浮き出させる方法のこと。 |
防染(ぼうせん) | 文字や絵柄などを白く色抜きしたような表現方法のこと。 |