東京都の小池知事が、IOCのバッハ会長と会談。
オリンピックの会場のみならず、オーバーオールで見直しをしている。
バッハ会長はどう応じたんでしょうか。
えっ!まじですか?
男気で知られるベテランが、今シーズンかぎりで引退です。
日本一を花道にできるのでしょうか。
こんばんは。
ニュース7です。
東京都とIOC・国際オリンピック委員会のトップ会談に注目が集まりました。
小池知事は、大会コストの削減に向け、競技会場の見直しも含め、検討していることを説明したのに対し、バッハ会長は、都の取り組みに理解を示しました。
その上で、東京都、IOC、大会組織委員会、政府の、4者による大会コストの削減に向けた協議の場を設けることで合意しました。
小池知事とバッハ会長との会談は、午後2時過ぎから始まりました。
小池知事は、大会コストの削減に向け、競技会場について、見直しも含めて検討していることを説明しました。
今月中に結論、都としての結論を出したいと考えております。
オリンピックの会場につきましては、レガシーが十分なのか、コストエフェクティブなのか、ワイズスペンディングになっているのか。
これに対し、バッハ会長は。
一方で、このような発言も。
このあとバッハ会長は、都、IOC、大会組織委員会、日本政府の4者による、大会コストの削減に向けた協議の場を提案。
小池知事は、国民、都民に見える形で、情報公開を徹底したいと述べ、双方が早期に初会合を開けるよう、調整を進めていくことで合意しました。
ここからは、長年、オリンピックなど、スポーツ報道に携わってきた法政大学スポーツ健康学部教授の、山本浩さんとお伝えしてまいります。
よろしくお願いいたします。
こちらこそ。
きょうの小池知事と、このバッハ会長の会談。
それぞれの立場でどういう意義があったと見てらっしゃいますか?
小池知事は、調査チームに調査をさせて、97ページの、非情に詳細な調査報告を出したんですね。
今、聞き取りも進んでいるはずなんですが、ただオリンピックが近づいてくる、一方で組織委員会と競技団体は依然として、そのままの案でいきたいといっておる。
この状況を打開するために、言ってみれば天の声が欲しかったんだと思うんですね。
一方、IOCの会長は、ブラジルのリオのオリンピックはいくぶん批判も受けました。
そうした中で、東京にやってほしいと、なんとかならないものかといって、乗り出してきた、そういったふうに見えるわけですね。
そのバッハ会長なんですが、経費削減のために、東京都、IOC、それから組織委員会、政府のこの4者による協議の場を設けることで、小池知事と合意したということになりました。
この4者なんですけれども、それぞれどういう役割と責任を負って、その協議に臨もうとしているんでしょうか?
東京都は、都市が開催するこのオリンピックの全体の責任を持っているわけですね。
そして、IOCはオリンピックそのものに対する責任、これを普及していくということももちろん視野の中に非常に大きくありますよね。
一方で、日本政府は例えば法律をどうするのか、税金の負担をどうするのか、こういったことを含めて、政府が全く関与しないことはないわけですね。
当然、その最終的にお金がかかったら、政府が保証しますという裏書きをしているわけです。
そして組織委員会は、今度の大会の準備と運営の全責任を負っている。
4者が折り合って初めて、前進できる。
そういう判断なんですね。
そういう意味で、4者協議がこれから行われるということなんですね。
バッハ会長は、小池知事が訴える経費削減の必要性について、きょうは理解を示したような発言もありました。
これはどういう判断があったんでしょうか?
これはバッハ会長が、会長に当選したあと、バッハさんは、アジェンダ2020という中長期の五輪改革案というのを出しているんですね。
その中の第12項目には、既存、仮設施設を積極的に使おうじゃないかと。
あるいは競技の一部を、開催都市を、その都市以外でも選択することがいいんだと、こういう新しいアイデアを出してきているわけですね。
例えば、今度の東京の次の大会のオリンピックに立候補をしていたヨーロッパやアメリカの都市が、市民や国民の反対で候補から撤退するという、こういう事態がありました。
そういったことを勘案して、このアジェンダをしっかり進めるんだ、そういう決意があったように思うわけですね。
そういうことで、一定の理解を示したと、こういう背景があったということですね。
一方、バッハ会長ですが、東京が招致レースでほかの都市に勝って選ばれたのは、非常に説得力のある提案を出したからだと、この競争のルールを変えないことこそ、理にかなっているというふうにも述べています。
競争のルールを変えないことと、ちょっとくぎをさしたようにも聞こえるんですけれども、これ、どういう意味なんでしょうか?
これ、現場にいた人に話を聞いても、脈絡がはっきりしないんですね。
その前には、東京都の立候補で勝ち取ったやり方、これを非常に高く褒めて、そしてこのように言っているんですが、考え方によっては、一つは、そのときに宣言したやり方で東京しっかりやってくださいねというふうにも取れますし、国際競技団体、IFといいますけれども、この国際競技団体が今参与したこの競技施設を、そのアイデア、大事にしてあげてくださいね、こんなふうにも聞こえるんですね。
ですからこのあとの4者協議のあとでこれがどういうことだったのかとはっきりしてくる。
なるほど。
まさに焦点となっているボート・カヌーの競技会場ですけれども、海の森水上競技場というふうに決まっていますが、これに加えまして、宮城県の登米市ですとか、埼玉県の彩湖という案も浮上しています。
こうした中で、東京都がコストを見直した結果、この海の森水上競技場に関して、経費を300億円前後にまで縮減できるという試算をまとめたことが、きょう明らかになりました。
経費の削減、それからオリンピックにふさわしい会場をどう作っていくのか。
今後、時間が限られる中で、この問題、どう決着を図っていくということになりますか。
NHKの調査でも、これまでの既存のアイデアに対して反対の方々が60%ですね。
それから小池知事は、きょう、別の世論調査の結果、80%という数字を出しました。
もともと東京オリンピックの招致は、世論調査を大変大事にしている、つまり、民の声を聞くということを大事にしてきたんですね。
今度、4者の間で合意する新しいアイデアが、半分以上の人たち、できれば70%、80%がよし、それでいこうじゃないかと、そういうアイデアが出るように、東北であったり、あるいは埼玉であったり、さまざまなアイデアを、いろいろ見比べながら、最大の、最善の選択肢を取ってもらいたい、こんなふうに思いますね。
法政大学スポーツ健康学部教授の、山本浩さんとお伝えしました。
次です。
夏祭りで撮影されたこちらの作品。
笑顔の女の子は、青森市の中学生、葛西りまさんです。
この10日後に亡くなりました。
いじめを苦に自殺したと見られています。
遺族はきょう、この写真を、いじめを考えるきっかけにしてほしいと、公開しました。
亡くなった葛西さんの父親、剛さんです。
撮影者の了解を取って、作品を公開しました。
この写真が撮影された10日後、葛西さんは電車にはねられ亡くなりました。
ストレスでもう生きていけそうにないです。
もう二度といじめたりしないでください。
スマートフォンに遺書が残されていました。
葛西さんが写った作品は、黒石市の夏祭りで撮影され、祭りの実行委員会が行ったコンテストで、いったんは最高の黒石市長賞に決まりました。
ところが、写っているのが亡くなった葛西さんだと分かり、主催者側は、コンテストの趣旨にそぐわないなどの理由で、賞を取り消しました。
剛さんは作品の公開を、いじめを考えるきっかけにしてほしいと話しています。
一方、コンテストの主催者で、黒石市の高樋憲市長は、事実関係や見解を整理したうえで、あす記者会見を開いて説明をするとしています。
続いては、将棋界で取り沙汰されている疑惑についてです。
こちらの三浦弘行九段。
対局中に席を離れて、将棋ソフトを不正に使っていたのではないかという指摘を受けています。
三浦九段はきょう、NHKの単独インタビューに応じ、不正はしていないと、疑惑を否定しました。
不正を強く否定した、三浦弘行九段。
平成4年からプロの棋士として活躍し、平成8年には、七大タイトルの一つ、棋聖戦で、当時七冠を独占していた羽生善治さんを破り、注目を集めました。
今月15日から始まった竜王戦では、挑戦者に決まっていました。
ところが。
竜王戦を目前にした11日。
日本将棋連盟から聞き取り調査を受けました。
三浦九段が、夏以降、対局中に席を離れることが多く、一部の棋士から、将棋ソフトを使って不正を行っていたのではないかという疑問の声が上がっていたためです。
連盟によりますと、この中で三浦九段が、疑念を持たれた状況では対局できないと、竜王戦の出場辞退を申し出たとして、休場届の提出を求めましたが、期日までに提出されなかったため、年内の公式戦の出場停止処分を決めました。
出場辞退を申し出たとする連盟の説明について、三浦九段は。
また夏以降、対局中に席を離れることが多く、特に多かったと指摘された7月26日の対局については。
さらに、実際に選んだ手が将棋ソフトが示した手と似ているという、一部の棋士からの指摘については。
三浦九段は、不正を行っていないことを証明するために、将棋連盟に対して、所有するパソコン4台と、スマートフォンにインストールしている、アプリを撮影した画像を提出したということです。
疑惑を否定した三浦九段。
日本将棋連盟は、三浦九段は対局中、不自然な点が多かったにもかかわらず、合理的な説明はありませんでした。
事情を聞いた連盟に対して、休場届を出す意向が示されたにもかかわらず、提出されないので、やむをえず出場停止処分にしたものですというコメントを発表しました。
次はこちらです。
過激派組織IS・イスラミックステートが支配する、イラク第2の都市モスルで撮影されたIS側による、自爆攻撃の瞬間と見られる映像です。
この部分に映っている1台のトラック。
猛スピードで戦車に突っ込んで、爆発します。
モスルでは、政府軍による奪還作戦が2日目に入りましたが、ISは自爆攻撃を繰り返すなど、抵抗を続けていまして、長く厳しい戦いが予想されています。
日本時間きのうから始まった、モスルの奪還作戦。
イラク軍やクルド人部隊などは、アメリカ軍などの空爆による支援を受けながら、モスルの周辺地域で攻撃を続けました。
イギリスの公共放送、BBCは、クルド人部隊に同行して取材。
ここでも自爆攻撃が。
隊員たちが銃撃を加えます。
イラク軍は初日の作戦で、10以上の村を制圧。
18日には、モスルの南の地域で一斉に攻撃を始めました。
またイラク政府は17日夜、周辺の住民に対し、作戦への協力を呼びかけるビラ1700万部を上空から投下しました。
ISの支配地域では、脅されて戦闘員にされている住民などが少なくないと見られ、ビラではISに終わりの時が来たとして協力をやめ、ISの戦闘員を捕まえて引き渡すよう求めています。
アメリカ国防総省のクック報道官は、イラク軍は初日の目標を達成したと評価したうえで、長く厳しい戦いを強いられるとの見通しを示しました。
またアメリカ軍として、空爆とともにイラク軍への後方支援を強化していく姿勢を示しました。
一方、軍事的に劣勢のIS側は、各地で自爆テロを起こしています。
17日、バグダッドの南にある検問所で、爆発物を載せた車が爆発。
地元メディアによりますと少なくとも10人が死亡しました。
またIS系のメディアは、イラク軍の戦車を自爆攻撃で破壊したとする映像を公開するなどして、徹底抗戦を強調しています。
ISが奪還作戦への報復として、市民を巻き込む自爆テロなどの抵抗を、さらに強めることも懸念されています。
国連は、モスルに住む50万人以上の子どもが、今後、数週間にわたって、家族と共に極めて重大な危険にさらされるとして、警鐘を鳴らす声明を発表しました。
ISのイラク最大の拠点モスルを巡る攻防。
イラク軍などが一気に制圧するのは、容易ではないと見られます。
次は、憲法改正を巡る議論。
夏の参議院選挙の結果、与党と憲法改正に前向きな勢力が、衆議院と参議院の両方で改正の発議に必要な3分の2の議席を占めました。
そしてきょう、衆議院憲法審査会の与野党の筆頭幹事が会談し、来週にも審査会での議論を再開させることで合意しました。
国会での議論はおよそ1年4か月ぶり。
本格化するのでしょうか。
衆議院憲法審査会の与党側の筆頭幹事を務める、自民党の中谷前防衛大臣。
野党側の筆頭幹事、民進党の武正元外務副大臣と国会内で会談しました。
自民党は、野党時代の平成24年に、憲法改正草案をまとめています。
これに対し民進党は、自民党の草案は立憲主義を否定するものだなどとして、撤回するよう求めています。
こうした中で行われた、きょうの協議。
立憲主義の在り方や、今の憲法が制定された経緯など、さまざまな論点について議論を深める必要があるとして、来週にも審査会での議論を再開させ、参考人質疑を行うことで合意しました。
一方、自民党は、きょう開いた憲法改正推進本部の会合で、民進党が求めている草案の撤回には応じないものの、国会に提案せず、各党との合意形成を図っていく方針を確認しました。
衆議院憲法審査会では、安全保障関連法の審議の影響で、去年6月以降、審議は行われていません。
再開すれば、およそ1年4か月ぶりとなります。
ことし7月の参議院選挙で、いわゆる1票の格差が、最大で3.08倍だったことについて、東京高等裁判所は、憲法に違反しないとする判決を言い渡しました。
7月の参議院選挙では、選挙区によって、議員1人当たりの有権者の数に最大で3.08倍の格差があり、弁護士などのグループが、投票価値の平等に反し、憲法に違反するとして、選挙の無効を求める訴えを全国で起こしました。
このうち関東の1都6県と、新潟、山梨、長野、それに静岡の合わせて11の選挙区を対象にした判決で、東京高等裁判所の小林昭彦裁判長は、去年の法改正で数十年間維持されてきた5倍前後の格差が改善され、さらに平成31年の選挙に向けて、抜本的な見直しの検討を行い、結論をうるとされていると指摘しました。
その上で、投票価値の不均衡が、違憲の問題が生じる程度の著しい不平等状態だと評価することはできないとして、憲法に違反しないという判断を示しました。
きょうは高松高等裁判所でも、憲法に違反しないとする判決が言い渡され、一連の裁判ではこれまでに、違憲状態が2件、合憲が2件と判断が分かれています。
きょう夕方、千葉県浦安市の路上で、男性が背中を刺されたと通報がありました。
男女合わせて3人がけがをしているということで、警察は殺人未遂の疑いで、30代の女を逮捕し、詳しいいきさつを調べています。
きょう午後4時半ごろ、千葉県浦安市の路上で、男性が背中を刺されたと119番通報がありました。
消防によりますと、50代の男性1人と20代の女性2人がけがをして、病院に運ばれましたが、いずれも意識はあり、命に別状はないということです。
警察は、刃物を持っていた30代の女を殺人未遂の疑いで、その場で逮捕しました。
女は当初、意味の分からないことを話していたということですが、その後の調べで、容疑を認めているということで、警察が詳しいいきさつなどを調べています。
ここまでお伝えしてきたニュース、こちらです。
続いては、優れた報道に贈られる、今年度の新聞協会賞の授賞式が山形市で開かれ、天皇陛下生前退位の意向をスクープした、NHKの記者などが表彰されました。
編集部門で受賞したNHK社会部の橋口和人副部長があいさつしました。
おめでとうございます。
消費税率を10%に引き上げる時期を、来年4月から2年半延期することなどを盛り込んだ法案が、きょう、衆議院で審議入りしました。
麻生財務大臣は、法案の早期成立に理解を求めました。
プロ野球・広島の黒田博樹投手が、今シーズンかぎりで、現役を引退することを表明しました。
黒田投手は平成9年に広島に入団。
最多勝と最優秀防御率のタイトルを獲得するなど、11年間で103勝を挙げました。
その後、大リーグで7年間プレーしたあと、昨シーズン、8年ぶりに広島に復帰。
ことし7月には、史上2人目となる日米通算200勝を達成しました。
今シーズンは10勝を挙げ、チームの25年ぶりのリーグ優勝に貢献しましたが、日本シリーズを最後に、現役を退く意向を示しました。
その広島と、日本シリーズで対戦する日本ハム。
10年ぶりの日本一を目指して、練習を再開しました。
おととい、日本シリーズ進出を決めた日本ハム。
シリーズに向けて、練習を再開しました。
大谷翔平投手は、おとといの試合の9回に抑えで登板。
プロ野球最速の165キロをマークしました。
きょうの練習では、ピッチングフォームの調整に重点を置きました。
ネットに向かって投げるフォームを動画で撮影し、コーチと2人で確認して、初めての日本シリーズに備えました。
気象情報をお伝えします。
きょうも全国的に季節外れの暑さとなりました。
きょう午後2時の気温です。
赤の地点、25度以上の夏日が多くなりました。
そしてあすも西日本を中心に夏日の所が多くなりそうです。
大阪は30度一歩手前まで、気温が上がる予想です。
一方、東京は暑さが落ち着くでしょう。
そしてあすも高気圧に覆われる予想で、中心に近い北日本はよく晴れます。
東日本から西日本も雲が広がるものの、晴れ間もあるでしょう。
そしてこの先の天気、見ていきますと、注目は北海道です。
あさっては雨が予想されていますが、雪に変わる可能性があります。
北海道、日本海側を中心に木曜日から金曜日にかけては、平地でも雪が積もるおそれがあります。
あすのうちに雪への備えをしてください。
では、あすの各地の天気です。
2016/10/18(火) 19:00〜19:30
NHK総合1・神戸
NHKニュース7[二][字]
小池知事・バッハ会長会談で五輪会場問題は
詳細情報
番組内容
夜7時、これさえ見れば1日が分かる。今日の日本・世界の今を、あなたのもとへ 【キャスター】武田真一,【サブキャスター】松村正代,【気象キャスター】福岡良子
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【キャスター】武田真一,【サブキャスター】松村正代,【気象キャスター】福岡良子
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