宇宙輸送船「こうのとり」6号機 報道関係者に公開

宇宙輸送船「こうのとり」6号機 報道関係者に公開
国際宇宙ステーションに物資を運ぶため、ことし12月に打ち上げられる日本の宇宙輸送船「こうのとり」の6号機が、鹿児島県の種子島宇宙センターで報道関係者に公開されました。
国際宇宙ステーションに物資を運ぶ日本の宇宙輸送船「こうのとり」の6号機は、当初は、今月1日に打ち上げられる予定でしたが、配管の点検中にガス漏れが見つかり、機体の修理が行われていました。

これまでに修理は完了し、新たな打ち上げ日は12月9日と決まり、19日に鹿児島県の種子島宇宙センターで報道関係者に機体が公開されました。

「こうのとり」6号機では、水や食糧などのほか、国際宇宙ステーションの新たな主電源として採用された日本製のリチウムイオン電池も送り届けられる予定で、国際宇宙ステーションの基盤となる重要な設備に日本製の機器が取り付けられるのは初めてのことになります。

「こうのとり」の責任者を務めるJAXA=宇宙航空研究開発機構の植松洋彦センター長は、「配管の問題が発覚したときはショックだったが、作業員の努力で復旧できた。打ち上げを確実に成功させ、こうのとりが築いてきた信頼を守っていきたい」と話していました。

「こうのとり」6号機は、12月9日の午後10時26分に、種子島宇宙センターから「H2Bロケット」で打ち上げられる予定です。