震災復旧工事で談合か 宮城・亘理町の課長ら逮捕

震災復旧工事で談合か 宮城・亘理町の課長ら逮捕
宮城県亘理町が発注した東日本大震災の復旧工事の入札で、1度は落札業者が決まったにもかかわらず入札をやり直させ、別の共同企業体に落札させたとして、町の担当課長と業者ら合わせて3人が官製談合防止法違反などの疑いで逮捕されました。警察は、入札がやり直されたいきさつを調べています。
逮捕されたのは、宮城県亘理町の企画財政課長、吉田充彦容疑者(55)のほか、いずれも町内の建設会社社長の八木昌征容疑者(65)と渡辺勝利容疑者(54)の、合わせて3人です。

警察によりますと、吉田課長らは去年11月、東日本大震災で被害を受けた排水溝などの復旧のため町が発注した工事の入札で、1度は落札業者が決まっていたにもかかわらず入札をやり直させたとして、官製談合防止法違反などの疑いが持たれています。

吉田課長は、1度目の入札で落札できなかった八木社長と渡辺社長から求められて入札をやり直したということで、その結果、八木社長の会社が代表を務める共同企業体が落札していました。

3人の認否は明らかにされていませんが、最終的な落札価格は2億4000万円と、1度目をおよそ500万円上回ったということで、警察は、入札がやり直された詳しいいきさつを調べています。