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首都ソウルの中心で“もぐら叩き” 石畳を諦めた韓国の「基礎のありか」
韓国ソウル市がメーンストリートのおしゃれな「石だたみ」舗装を廃止し、アスファルトに戻すことを今月決定した。欧米の瀟洒(しょうしゃ)な町並みに憧れて「石だたみ」にしたのだが、舗装が割れたりはがれたりして道路はボロボロに。維持費に耐えかねわずか7年あまりで“先祖帰り”する。
アスファルト舗装に戻るのは、ソウル市の景福宮の正門にあたる光化門と市庁を結ぶ「世宗路」。過去の施政者の世宗大王像などが並び、観光パンフレットなどでもメーン写真で紹介されるほどのスポットだ。
韓国MBCニュースなど現地メディアによると、道路を石だたみにしたのは2009年8月。前年の4月から1年以上の工事を経て完成した。中央分離帯を広くとり親水公園としたのも特徴だった。ところが、「道路の破損が後を絶たない」というのだ。
道路の真ん中がへこみ、石畳に使用した花崗岩やカラータイルは割れて破片が散乱…。まるでもぐら叩きゲームのように補修に次ぐ補修を重ね、一部に不適切な補修も加わってタイルの色やデザインも変わり、見苦しいものとなってしまった。同ニュースによると、世宗路の石だたみの修繕費は昨年だけで9億ウォン。過去5年間で24億ウォンにのぼる。あるタクシー運転手は「走行すると、客が車の天井に頭をぶつけるほど」と話したという。
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