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【プロ野球】

侍ジャパン強化試合の28人選出 小久保監督は打順争奪戦を予告

2016年10月19日 紙面から

11月の強化試合メンバー発表会見をする「侍ジャパン」の小久保監督=東京都港区の日本野球機構で(伊東昌一郎撮影)

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 11月にメキシコ、オランダとの強化試合に臨む野球日本代表「侍ジャパン」のメンバーが18日に発表され、日本ハムの大谷翔平投手(22)ら28選手が選ばれた。初選出は広島の鈴木誠也外野手(22)ら8人。球団別では日本ハムから最多の6人が選ばれ、中日とオリックスは選出なし。小久保監督は「打順は今の時点では決めていない。4試合の中で、一番どれが機能するかを試したい」と“打順争奪戦”を予告した。

 今回の強化試合は、来春のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)を見据えた貴重な実戦の場だ。「限られた28名の枠の中で戦わないといけないので、この秋は普段慣れ親しんだ打順ではないところでの出場も考えられる」と小久保監督。所属チームの役割にこだわらない、柔軟な選手起用を示唆した。

 強打者9人を並べたら勝てるというわけではない。必要なのは得点を生み出す打線のつながり。どこに誰を置けば最も効率良く得点に結び付くのか。4試合をすべて、その見極めに費やす。

 「ポイントになるのは1番、3番だと思う。そこに誰を置くか、コーチ陣としっかり決めていきたい」。指揮官が重要視するのはトップバッターとクリーンアップの一番手。ここにはチャンスメーカーにもポイントゲッターにもなれる打者を置きたい。史上初めて2年連続トリプルスリーの山田(ヤクルト)、セ・リーグ首位打者の坂本(巨人)、スピードとパワーを併せ持つ柳田(ソフトバンク)らが候補だ。

 これまでメンバー発表時に必ず言及してきた4番についても、珍しく「現時点では決めていない」と明言を避けた。パ・リーグ打点王の中田(日本ハム)とセ・リーグ2冠王の筒香(DeNA)が本命だが、2年ぶりに侍ジャパンに復帰した勝負強い内川(ソフトバンク)も争いに割って入るかもしれない。

 小久保監督は「本番もこのメンバーを中心にして戦うのは間違いない」と話し、4試合の結果がWBC本番にも直結する見通し。たかが強化試合、されど強化試合。仁義なき(?)戦いが幕を開ける。(小林孝一郎)

 

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