拉致されている間に家を取り壊された一家
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引用:http://tyuukakankan.up.n.seesaa.net/tyuukakankan/image/00021.jpg?d=a1


政府対住民の土地攻防戦

中国は共産主義国なので私有財産や私有地は本来存在せず、国家が必要な場合には立ち退かせることができる。

80年代の改革開放以降、地方政府は土地を開発して売り出したが、実際は長期レンタル契約になっている。

資本主義国では土地購入すると所有権が移転するが、中国では50年間などの土地の使用権利を売っています。

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地方政府が販売するのは無人の荒野ばかりではなく、人が住んでいた場所や、農地だった場所も含まれています。

道路やインフラ施設、公共設備などを建設するときにも、誰かが利用していた土地に建設することになります。

土地を使用していた人には僅かな保証金が支払われるが、大抵は同意を得られないので公安や警察が追い払います。


この時に住民の暴動が発生して公安や警察と衝突する場合があり、それが少数民族だったりすると銃撃戦になる場合もあります。

工事の車両に住民が自作の迫撃砲を発射した例もあり、戦争のような攻防の中で強制立ち退きや工事が行われる。

立ち退かない家は周囲を塀で囲んで出れなくしたり、窓や玄関に板を打ち付けるなどの嫌がらせも行われている。


周囲を建物で取り囲んで一軒だけ取り残すという方法も良く行われていて、走っていると道路の真ん中に突然家が出現する場合がある。

土地の所有権が法的に存在しないということは、占拠したものの勝ちという事でもあり、登記簿のようなものは存在していない。

住民は空いている土地に住んだり農地にし、国や地方政府は土地が必要になると住民を追い出しています。



役所がならず者を雇って襲撃

立ち退きには小額の保証金を出す場合が多いが、中国の基準でも大金ではなく、はした金を渡して家をブルドーザーで破壊します。

中には上手くやる人もいて、有力者や共産党、役人とコネがある人は大金を貰って土地成金になった人も居ます。

中国は2008年のリーマンショック以来、公共事業を拡大し続け、年間数百兆円を投じているといわれています。


公共工事を行えばお金が動き、経済が良くなるので短期間でどれだけ工事が出来るかが重要で、障害物は破壊し除去します。

家を塀や壁で釘付けにされても、粘れば大金を得られる場合もあって、「保証金狙いだ」という批判を受ける場合がある。

2016年に山東省であった例では、ある朝覆面をかぶった男達が家に突入して目が覚めて、家族は拉致されて自動車で連れ去られた。


命に別状はなかったが山の中に放り出され、村に戻ると家は取り壊されていて、、ペットの犬ごと重機で踏み潰されていた。

この村では都市開発のため立ち退き命令がでていたが、10軒ほどが残って話し合いをしている最中だった。

村の役人は事件後に行方をくらまし、連れ去った集団が誰なのかわからず、補償も受けられない。


立ち退きを拒否した村ぐるみ公安に拘束されたり、白虎頭村という村では村長ら住民がネットを駆使して戦ったが逮捕された。

広東省のある村では住民に3万5千元(約51万円)の補償金を支払って、開発業者に13万元(約190万円)で売却していました。

別な山東省の村では1ヘクタールあたり約1万元(15万円)、一戸あたり数万円にもならない立ち退き料を提示され、事実上無一文で追い出された。


中国の農民がいくら低所得でも1ヘクタールあたり約1万元以上の収入にはなるので、立ち退き料はそれよりも少ない。

立ち退きをあくまでも拒否して闘った場合、当局は高額な補償金を提示するか、「覆面男たち」が襲撃して壊すかになる。

もちろん運よく大金を手にするよりも、襲撃されたり重機で踏みつけられる事のほうがずっと多い。

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