ゼネラルミルズ(GIS)は米国を代表する食品会社
ゼネラルミルズ(GIS)は1866年に水力を利用した製粉工場から始まります。その後も会社は発展を続け、1928年に株式を上場、現在の社名であるゼネラルミルズになります。なお、上場してから配当が絶えたことはありません。1928年の上場以来、無配転落したことがない会社です。
現在は祖業の小麦粉などの製粉に加え、スナック食品、シリアル、肉加工品、アイスクリームなど網羅的に食品を扱う企業になっています。日本でゼネラルミルズに関連した有名なブランドとしては、「ハーゲンダッツ」や「とんがりコーン」、「グリーンジャイアント」があります。
「とんがりコーン」はゼネラルミルズとハウス食品の技術提携によって生まれた商品で、もともとは米国でゼネラルミルズが販売していたものでした。日本版は少し小さく、薄くなっています。アメリカではBugles(ビューグルス)の名前で親しまれています。
※ゼネラルミルズのページから
また、有名なブランドとしてはグリーンジャイアントがあります。
Green Giant Green Asparagus (190g) グリーンジャイアントグリーンアスパラガス( 190グラム)
- 出版社/メーカー: Green Giant
- メディア: その他
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グリーンジャイアントブランドではアスパラやグリーンピースなど野菜の瓶詰などを扱っています。手軽にとれる野菜として人気があります。
ハーゲンダッツはいわずと知れたアイスクリームブランドです。このブランドもゼネラルミルズが所有しています。日本でもトップレベルの人気を誇るアイスクリームブランドです。
シリアルも有名です。日本ではハーゲンダッツほどの知名度はありませんが、リーシーズやラッキーチャームのブランド名で販売されています。
こうしてみてみると、多岐にわたる商品展開をしていることがわかります。
その事業は世界100か国以上に及び、米国だけでなく、世界的にも大手の食品会社です。
ゼネラルミルズ(GIS)の配当とチャート
2006年10月 株価27ドル 配当0.175ドル
2016年10月 株価61ドル 配当0.48ドル
安定的な右肩上がりが確認できます。上がりすぎていない、食品株ならではの着実な値動きに好感が持てます。2016年に入り、株価は75ドル近辺まで上昇を見せました。高配当銘柄物色の流れに乗った面もあります。
その後、O157集団感染事件があり、ゼネラルミルズの小麦粉には混入が認められなかったものの、患者の中には使用していた人もいたということで4500トンの小麦粉の回収を決めました。このあたりの経営判断の素早さはさすがというべきでしょう。
配当はこの10年で3倍近くになりました。今後も安定的な成長を期待します。
ゼネラルミルズ(GIS)の基礎データ
ティッカー:GIS
本社:アメリカ・ミネアポリス
来期予想PER:20倍
PBR:7.5倍
ROE:34%
ROA:7.5%
EPS:2.74ドル
配当:1.92ドル
上場:ニューヨーク証券取引所(NYSE)
このところ3年間の売上成長率、営業利益成長率はそれぞれ-3%、-1.6%と微減ないしは前年度並みの傾向にあります。ROEは30%を超えており、効率経営が数字に表れています。
配当は3%弱で、おおむねこの水準に落ち着いていることの多い企業です。