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 広島で被爆した藤沢汎子(ひろこ)さん(73)=東京都足立区=は40年以上、地元の被爆者団体で活動し、30年前からは事務局長として会を支える。3年前からは証言活動にも本格的に取り組み始めた。核の恐ろしさを後世に伝えたい。その思いを聴いた。

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 1945年8月、2歳だった藤沢さんは両親と五つ上の姉・洋子さんの4人で、爆心地から3・8キロの矢賀(現・広島市東区)に住んでいた。両親は大阪府堺市で電器店を営んでいたが、45年5月に父が軍に召集されたのを機に、広島に転居した。

 8月6日午前8時15分。縁側…

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