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北朝鮮の漁船?青森に漂着相次ぐ 海保が調査

18日に青森県佐井村の沖合で発見された木造船=青森海上保安部提供

 青森県の深浦町と佐井村の沖合で17日から18日にかけ、国籍不明の木造船が相次いで漂流しているのが見つかった。日本海沿岸部には形状や積載物から北朝鮮の漁船とみられる船の漂着が続いており、青森海上保安部が船の状況などを詳しく調べている。

青森県深浦町の沖合で17日に発見された木造船=青森海上保安部提供

 17日午前7時ごろ、深浦町松神の沖で、木造船が転覆しているのを漁師が新深浦町漁協を通じて青森海保に連絡した。同海保によると、船は全長約8.4メートル、幅約1.7メートル。船籍は不明だが、船首部分にはハングルのような文字が書かれていたという。エンジンやスクリューは付いておらず、コケや小さい貝が付着し、船底を上にして浮かんでいた。船内は無人で、遺留品も見つからなかった。

 18日午前9時15分ごろには、佐井村の大魚島から南南西約4.5キロの沖合で、浸水して沈没しそうな「水船」状態の木造船が漂流しているのを漁業取締船が見つけた。船首付近には赤い文字で数字が書かれており、船内にエンジンやスクリューはなかった。深浦町沖で発見された木造船に似ているという。

 深浦町と佐井村は県内でも特に漂着事案が目立つ地域だ。深浦町には2007年、脱北者家族4人が乗った小型船が港に接岸。県警が4人を保護し、茨城県の入管関連施設に移送後、家族が韓国に出国した。佐井村には昨年、船内から男性の4遺体が発見された木造船が漂着。今年に入り、4人の遺骨が日本赤十字社県支部を通じて、在日本朝鮮人総連合会(朝鮮総連)県本部に引き渡された。

 県内では今年に入り、5月に風間浦村、6月にむつ市にも木造船が漂着。同海保の調べでは、いずれも船首部分にハングルのような文字の記載があったという。【一宮俊介、成瀬桃子】

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