昨年演出したイプセンの「ペール・ギュント」をピアニスト、
スガダイローのフリージャズで彩った白井。喝采を浴びた才能を今回も起用します。そもそもオペラ劇の「マハゴニー市の興亡」がジャズテイストを帯びることで、人間の欲望がもたらす運命という普遍性を詰め込んだ物語を、より明確に現代へと引き寄せます。
振付には、ストリートダンス振付作品のコンテスト「Legend Tokyo」で輝いていた若きダンサー
Ruuを大抜擢。今という時代の感性と、白井がRuuに見た「過去の音楽に対するリスペクトや憧憬」が融合することで、ヴァイルの音楽がより身近になる可能性を秘めているのです。
主演には抜群の歌唱力と一本芯の通った演技力で、舞台作品のほか大河ドラマ「真田丸」での石田三成役など、テレビでも重要な役柄での出演が続く
山本耕史、近年は舞台での活躍がめざましい
マルシア。そして2人を支えるように、歌手・女優として舞台の第一線に立ち続ける
中尾ミエ、圧倒的な歌唱力で多くの名作ミュージカルを支えてきた
上條恒彦、各分野で核となる役柄を演じ続け、2014年の白井演出版「テンペスト」で元ミラノ大公プロスペローを迫力いっぱいに演じるなど信頼の厚い
古谷一行と、生きざまを舞台に放つ存在感あふれる俳優が結集しました。