40代は男女とも「頭がクサイ」のに
“自覚のない人”が大多数
あなたは美容室で髪を切る際、自分の頭のニオイが心配になったことはないだろうか。ほとんどの人は気にしたことさえないかもしれないが、これからは認識を変えたほうがいい。なぜなら、美容師の多くがお客の「頭のニオイ」に悶絶しているという調査結果が出たからだ。
アンケートを実施したのは、化粧品メーカーのマンダム。経験年数10年以上の美容師100名を対象に実施した。
まず「お客様の『頭のニオイ』が気になるのはどの年代か」を聞いたところ、最も多かったのが「40代男性」で77%に。同じく「40代女性」も60%に上り、男女ともに「頭のニオイ」は40代が最も臭うことが発覚した。
40代になると、特に男性は「ミドル脂臭」という使い古したアブラっぽいニオイがすると言われている。ミドル脂臭の発生部位は主に頭頂部から後頭部であるから、多くの美容師が気になっているニオイは「ミドル脂臭」の可能性が高いだろう。
では実際、美容師として働く人たちは、お客の頭のニオイをどのように感じているのだろうか。
「頭皮のニオイは、確かに感じることがあります。しかも多くのお客様が、自分では(自分の頭皮からニオイがすると)気づいていないようです」
こう話してくれたのは、恵比寿にある美容室Simple ideaの美容師・網野亮佑さんだ。同店では、来店したお客にカウンセリングシートを記入してもらい、それに伴いカットやシャンプーなどを行う。そのカウンセリングシートには、「頭皮のニオイ」に関する項目もあるが、チェックしていない人からでも臭うことが多いと網野さんは言う。
一方、同店では姉妹店として、施術するのは全員美容師というヘッドスパを運営。そちらで行うカウンセリングシートでは、最もチェックがつく項目が「頭皮のニオイ」で、次いで「頭皮のベタツキ」「かゆみ」が挙がるという。
網野さん曰く「最近ではヘッドスパのお客の5割以上が男性客」で、今年の7月から3ヵ月連続でその割合は増え続けているという。牽引するのは30~50代の男性。8割近くがリピーターだそう。
つまり、自分の頭皮のニオイに自覚のある男性はヘッドスパでなんとか対策をしたいと思う一方、無自覚な人はそのまま放置して美容室を訪れるという二極化が起きている状態なのだ。