平城宮跡から出土 役人に関する木簡などの展示会
奈良市の平城宮跡から見つかった当時の役人に関する木簡などを集めた展示会が、奈良文化財研究所の資料館で開かれています。
「地下の正倉院展」と題されたこの展示会は、奈良国立博物館で正倉院展が開かれるのに合わせて、平城宮跡の出土品を紹介しようと、奈良文化財研究所が毎年開いています。ことしは、当時の役人の人事や勤務評価を担当した役所、「式部省」の跡地から見つかった木簡およそ200点を3回に分けて展示します。
このうち役人の勤務評価を記した木簡には上・中・下の三段階の評価とともに、役人の官職や名前、出勤日数などが記されています。また、来月から展示される「破斯清道(はしきよみち)」という人名が書かれた木簡は、「破斯(はし)」という名字がペルシャを示すとみられ、当時、ペルシャ人の役人がいたことを示すと考えられています。奈良文化財研究所では当初、この木簡の名前の最後の文字を「通」という漢字としていましたが、詳しい分析の結果、「道」という漢字だったことがわかったとして訂正しました。
奈良文化財研究所の渡辺晃宏史料研究室長は、「平城宮にペルシャ人の役人がいたことや、当時の役人の実態もうかがえる興味深い展示会なので、ぜひ見ていただきたい」と話しています。この展示会は、来月27日まで奈良市の平城宮跡資料館で開かれています。
このうち役人の勤務評価を記した木簡には上・中・下の三段階の評価とともに、役人の官職や名前、出勤日数などが記されています。また、来月から展示される「破斯清道(はしきよみち)」という人名が書かれた木簡は、「破斯(はし)」という名字がペルシャを示すとみられ、当時、ペルシャ人の役人がいたことを示すと考えられています。奈良文化財研究所では当初、この木簡の名前の最後の文字を「通」という漢字としていましたが、詳しい分析の結果、「道」という漢字だったことがわかったとして訂正しました。
奈良文化財研究所の渡辺晃宏史料研究室長は、「平城宮にペルシャ人の役人がいたことや、当時の役人の実態もうかがえる興味深い展示会なので、ぜひ見ていただきたい」と話しています。この展示会は、来月27日まで奈良市の平城宮跡資料館で開かれています。