稼ぐのと節約するのとでは、どっちがお金が貯まりやすい? 人気FPが考える、効果的なお金の貯め方とは?

写真拡大

■稼ぐ派? 節約する派?
家計にゆとりを持たせ、貯金を増やしていきたい、と考えるときにできることは「収入を増やす」「支出を抑えるよう節約する」ということです。多くの方はどちらか一方を選択して取り組むと思いますが、両方一度に取り組む人もいるでしょう。どれがよいと思うかはその人それぞれです。

家計に対して“やる気”を持ち、取り組もうとすることはとても素晴らしいことですが、ここでこの順番を間違えると「意味がなかった」結果になることが多いので、注意しましょう。

■「稼ぐ派」がまずやるべきこと
「家計にゆとりを持たせるには、節約より稼ぐが先決」と考えて働きに出ようとする方に注意していただきたいのは、「働いても今の家計で大丈夫?」ということです。

家計を振り返り、無駄遣いをせず切り詰めているのに生活が豊かにならないのは収入不足のためであるという結論が出てから働かれるのであれば別なのですが、「ゆとりがないなら稼げば解決できる」と考えているだけであれば、失敗します。全く家計は改善せず、「こんなに働いているのに、全くお金が貯まらない」ということになります。

それでは残念ですよね。そうならないためにやるべきことは「家計の振り返り」「支出を抑えようと節約する」ということです。

■家計の振り返りと節約
「家計を振り返りましょう」「節約しましょう」といったときに絶対してはならないのは「生活に無理をかけてまでの支出の削減」です。たとえば、いつも習慣的にしていることを急に完全にやめてしまう、慣れない、細かな労力の伴う、頑張らなくてはできないような節約術など、ストレスが余分にかかりすぎてしまうような節約・支出削減は三日坊主の原因であったり、リバウンドの原因になります。そのために必要で、効果を発揮するのが「家計の振り返り」です。

家計の振り返りでは、「自分や家族が大事にしている支出」は可能な限りそのまま残し、継続します。振り返った中で、「これは無駄だったかも、なくてもよかったかも」という支出を見つけ出し、それをなくするところから始めます。もし、習慣的で大切な支出ではあるけれども、頻度は減らすことが可能であるというものがあれば、頻度を少なくして支出を減らすことも良いでしょう。

急に生活を変えることは難しいですし、ストレスもかかります。まずは支障のないところから支出をカットしていきます。それが長続きする、一番の節約になります。また、いつもの固定費の見直しもとても効果がありますので、定期的に見直したいところです。

■「家計のために稼ぐ」をうまくいかせるには
このように、支出を見直し整えることは、家計を安定させることにつながります。こういうことから考えていくと、家計管理がうまくいくために節約や収入増を考える人には取り組むべき順番があるといえます。

結論から言うと、

●1.節約などして支出を減らす
●2.収入を増やす

です。

節約をすることも、稼ぐこともとても有用なことですが、「節約する=無駄支出を少なくした安定した家計を作る」ということができないうちに、稼ぐことばかり頑張ってしまうと、「頑張ったからいいか」「お金はあるから買ってしまおう」などという考えが常に肯定化されがちとなり、お金が増えるとともに支出も増えるという悪循環を起こします。これが、せっかく生活の仕方を変えても「頑張っているのに全くたまらない」となってしまう原因です。

家計の無駄をカットするということができるようになった状態で収入を増やすことを始めれば、簡単に「ご褒美」「お金あるから買おう」にはなりません。本当にそれに効果があると思った時だけにご褒美や購入という行動になるので、無駄支出にもなりません。

頑張って時間をねん出して作った「稼ぎ」を蓄えにすることができるようになりますよ。

【お金を貯める体質改善ノートガイド:横山 光昭】