来年度(2017年春)から始まる情報処理の新資格「情報処理安全確保支援士」。既存の「情報セキュリティスペシャリスト」と何が違うのか、まとめてみました。
基本的には「情報セキュリティスペシャリスト」とほぼ同じ
試験内容としては、「情報セキュリティスペシャリスト」をベースとして作られる予定で、レベル的にも同等の位置づけになるようです。試験としての難易度や合格率も近いものになると思われます。
ただ、「情報処理安全確保支援士」は、後述するように登録制の資格となるため、手間と言う意味では敷居が高くなります。このことが受験者数や合格率にどのような影響を及ぼすのかは未知数です。
情報処理試験のジンクスとして、初回試験は合格率が高めになるのではないかと予想しています。
定期的な登録更新が必要
「情報処理安全確保支援士」と「情報セキュリティスペシャリスト」の最大の違いとして挙げられるのは、「情報処理安全確保支援士」が登録制の資格というところです。
他の情報処理試験はすべて永久的な資格なのですが、「情報処理安全確保支援士」は資格の維持のために定期的なオンライン講習や集合研修が必要になります。
登録に必要な手数料や講習の詳細については、10月24日(月)に発表される予定です。
同等の資格を既に持っている人は試験パス
過去の同等の試験区分の資格(情報セキュリティアドミニストレータ、テクニカルエンジニア(情報セキュリティ)、情報セキュリティスペシャリスト)を既に保持している人であれば、「情報処理安全確保支援士」として登録することが可能です。
挑戦する価値は充分
登録制と言うことで心理的なハードルも高い資格ですが、 今後ますます情報セキュリティの需要が高まることを考えれば、挑戦する価値はあるかもしれませんね。