中国が韓国製品の通関を厳格化、高まる非関税障壁

 中国が最近、韓国産の食品や化粧品の通関時に相次いで不適格判定を下している。韓国貿易協会北京支部が中国検疫当局の資料を分析した結果、8月に中国への輸入通関手続きで韓国産の化粧品と食品が基準違反を指摘されたケースは61件で、前月の5件と比べ12倍に増えた。2位の台湾(23件)、3位タイのマレーシア、フランス(19件)と比べても圧倒的に多かった。

 摘発ケースで最も多かったのはのり関連製品(28件)だった。貿易協会は「中国がのりに細菌測定基準を厳格に適用しているが、輸出業者がそれを知らずにいる」と説明した。しかし、韓国をはじめ、米国、欧州連合(EU)、日本などにはのりに細菌関連基準はなく、韓国がのり製品を輸出する70カ国余りで細菌数超過を理由に通関を制限しているのは中国だけだ。

 化粧品に対する規制も強まっている。中国は12月から化粧品の重金属含有量に関する基準を大幅に強化する予定で、海外から直輸入した化粧品についても衛生許可証を要求している。調製粉乳(粉ミルク)は韓国製品をはじめ外国製が人気を集めた結果、1社当たりの調製粉乳のブランド数を3つまで、製品の種類で9種類までに制限する措置が今月から取られている。

李衛栽(イ・ウィジェ)記者
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