架空の業務委託料を計上する手口で法人税約1億2100万円を脱税したとして、東京地検特捜部は18日、太陽光発電システム製造販売「日本電機サービス」(現・日本スマートハウジング)=東京都港区=の実質的経営者、前山亜杜武(あとむ)被告(52)=詐欺罪で起訴=を法人税法違反容疑で、会社役員の唐沢誠章(まさあき)被告(42)=同=を同法違反ほう助の容疑で再逮捕した。
再逮捕容疑は、前山容疑者は2013年2月期までの3年間に日本電機サービスの所得計約4億700万円を隠して法人税を免れ、唐沢容疑者は同社が自分の会社に業務委託料を支払う虚偽の契約書を作るなどして脱税を助けたとしている。
2人は国の中小企業緊急雇用安定助成金約4700万円をだまし取ったとして起訴されていた。【小林洋子】