当ブログは主にデザイン、そしてアートに関しての記事をメインに書いています。その中で「むずかしい説明は要らないアート」と題した、個人的にオススメのアーティストにスポットを当てた連載があります。
そして前回の記事で10回目を迎えました。
OMGmagの現在の記事数が約50なので、全体の20%を占めるメインコンテンツのひとつであり、そしてぼく自身のライフワークです。
ここで一度1回目からおさらいをしておきたいと考えました。
読者様もありがたいことに240名を越え、最近になってこのブログを知っていただいた方にも、昔書いたものも見ていただきたいなと思ったので。10回っていういい節目でもありますしね。
それに伴って各記事は若干リライトやレイアウトの調整をしました。
第1回目からちょっとした解説を織り交ぜながら紹介していきます。ぜひお気に入りのアートを探してみてください。
- 01_今津景(Kei Imazu)
- 02_濱口健(Hamaguchi Ken)
- 03_白根ゆたんぽ(Shirane Yutanpo)
- 04_Valentin van der MEULEN
- 05_高松和樹(Kazuki Takamatsu)
- 06_error403(エラーくん)
- 07_尾関幹人(Mikito Ozeki)
- 08_丁子紅子(Beniko Choji)
- 09_Horyon Lee
- 10_Sandra Chevrier
- アーティストへのリスペクト
- むずかしい事抜きにアートを楽しむ
- これからのこと
- さいごに
※敬称略
01_今津景(Kei Imazu)
記念すべき第一回目に取り上げさせていただいたのは、今津景さん。失われてしまった文化財的美術品の画像をインターネット上から収集。それに独特な加工を施し、再度キャンバスに蘇らせています。
圧倒的混沌。初めて今津さんの作品を見た時、「もっていかれる感」をすごく感じ、すぐにオファーのメールをしました。作品は幅2m近くある大作も多く、実際に生で見たらさらに迫力も凄そう。今一番注目しているアーティストです。ぜひ実際この目で見たい!と強く思わせる作品たち。
このシリーズを書き始めるにあたり、コンセプトにも共感していただいて、凄く嬉しかったのを覚えています。一回目ということでやはり思い入れも非常に強いです。
02_濱口健(Hamaguchi Ken)
濱口さんのことはネットでたまたまこのP.I.Lのジャケットの作品を見てしまい、なんじゃこりゃあ!とビックリして。そして色々調べていくと、そのすさまじい画力と作品モチーフのチョイスが凄くツボにはまってしまい、Instagramのメッセージを使って掲載の許可をいただきました。
その後も精力的に活動されており、個展やグループ展なんかもガンガン開催されています。直近のお仕事では、石野卓球のソロアルバム「Lunar E.P. part.2」のジャケットも手がけています。
03_白根ゆたんぽ(Shirane Yutanpo)
もはや有名すぎて別の意味で説明は要らない感じになっていますけど、もちろんゆたんぽ先生にもメールをお送りして、許可をいただき掲載しています。昔から大ファンなので少し緊張しましたが、快くお返事を下さり、twitterでもブログの告知をしてくださいました。とても嬉しかったです!
04_Valentin van der MEULEN
初の海外作家。彼の作品、めちゃくちゃかっこいいんですよね!!しかし、日本国内で紹介されている記事はほぼゼロ。情報は全くもってありませんでした。
そして「Google翻訳」のお世話になりながら、英語で掲載オファーを取り付けました!しばらく返事が無かったので半ばあきらめかけてましたが、返信があって嬉しかったです。“やっと彼のことを紹介できる”って思いながら書きました。
この記事、読み返しても結構気合入ってますねw
05_高松和樹(Kazuki Takamatsu)
まるでCGで描いたような独特な作風で知られる高松和樹さん。CGや立体物ではなく、手書きの絵という部分で、ブクマでもリアクションが大きかったように思います。高松先生もこの企画コンセプトに共感していただいて、わざわざ作品の画像を200点以上も送ってくださって、自由に使ってくださいとのお言葉をいただきました。
作品はもちろん、こうしたご好意も含めより一層ファンになったのは言うまでもありません。
06_error403(エラーくん)
ネット界のゆるキャラ代表、エラーくんにも登場していただいています。SNSの普及によって爆発的な人気を博したエラーくん。
ただただかわいい。ただ愛でたい。そして、イカじゃない。
「アート・芸術」といったカテゴリからは少し外れるかもしれませんが、これからも、こうしたイラストレーターさんの作品も紹介できればいいなと思っています。
07_尾関幹人(Mikito Ozeki)
超人的集中力と緻密さによって生み出される「切り絵」
尾関さんの作品は見るものを圧倒します。スゴイもの見ると言葉が出ないんですよね。一枚の紙から切り出される作品は「切り絵」と認識できないような不思議な感覚。圧巻の一言です。続きは記事でぜひどうぞ!
08_丁子紅子(Beniko Choji)
若手日本画家の注目株である丁子さん。どの作品も美しいです。
「はー。キレイやなぁ。。。」の一言で作品を評価できてしまうほど、シンプルで力強く、説得力のある作品ですね。20代の若さでこのクオリティですし、伸びしろもたくさんあるでしょうから、これからの作品も非常に楽しみです!
09_Horyon Lee
外国人作家第2弾。彼の作品も非常に衝撃的です。注目したいのは、作品を作っている過程。記事中で「強烈なイズム、リビドー」と表現したのですが、これを描こうと思った動機とかにすごく興味が湧きます。できることなら描いている所を遠巻きに見ながらそれも作品として楽しみたい。
初めてややエロな作品を紹介してみたのですが、これがFacebookでバズって多方面から反響をいただけたので印象深いですね。ブクマも一番多いかな?
コレはお家に欲しいとちょっと思ってます(妻に怒られるでしょうけど)
10_Sandra Chevrier
そして先日紹介したサンドラの作品。発想の勝利というか、コラージュ作品として非常に上手いし、作品も一貫性があって凄く面白いですよね。彼女には小さい息子さんがいるのですが(記事内の動画にも登場)、もしかしたら息子さんがアメコミヒーローが好きなのかもしれませんね。
そうしたバックボーンをリアルタイムで感じながら楽しめるのも、現代アートの魅力です。
アーティストへのリスペクト
この連載の最大の特徴として、すべてのアーティストに対して掲載許可を取っていることが挙げられます。当然時間と手間が非常にかかります。
しかし、なぜそうするのか。と問われれば「アーティストをリスペクトしているから」という一点のみです。冒頭でもお伝えしたように、この連載は自分のライフワークの一つであり、ブログを続けるモチベーションです。
無許可で勝手に画像を拝借しても咎められることはないかもしれません。しかし、それをやるかやらないかでは、自分のモチベーションがまるで違うんですよね。
自分で世界中のwebサイトから気に入った作品を探し出し、作家にアプローチし、ブログに掲載する。
この一連の動作は「キュレーション」に他なりません。リアクションがあったときの嬉しさ、誰もまだ知らないアートが世の中にじわっと知れわたっていく様子。
めちゃくちゃ興奮しますよ!
これこそぼくが目指す「誰にもマネできないブログ」のあり方なんです。
むずかしい事抜きにアートを楽しむ
ぼくはあいにく芸術に関する知識を持ち合わせていません。そしてどちらかというと、そんなものにはあまり興味がない。
“アートを楽しむ”という行為はもっと本能的で良い。
芸術品を愛でることは、お金持ちだけの道楽ではありません。
凡人くんとも話してたんですが、音楽とかアートとかって生きる上でに必須かと言われればそうじゃない。
— OMG (@omgoxorg) 2016年10月16日
でも文明が確立する前からホネを叩いて音を出したり、洞窟の壁に絵描いたりしてた。
ごっつプリミティブなモンなんやね。
先日、孤高の凡人くんとの会話の中でこんな事を言っていました。
芸術の歴史は、時の流れ中での現象に過ぎません。そのような見識を持たずとも、アートは見たまま楽しめばいい。ぼくが難しい説明をしないのはこのような理由からです。
ものごとのハードルを限界まで下げる。
これを常に意識して日々ブログを書いています。ですので、もっと原始的に、単純に感じるままに楽しんでもらいたいので、むずかしい説明は要らないんです。
これからのこと
“ごっつプリミティブ”なアートの世界。次の展開をどうしようかなぁと考えています。もちろん今のままのスタイルは継続させていくのですが、ちょっと新しい展開として「外国の人に見てもらいたい」と考えるようになりました。
視覚的に楽しめれば言葉の壁は越えられますし。ぼくも海外のアートブログを言葉が分からなくても眺めています。(翻訳してくれるし)
では具体的にどうしようというのはこれから考えるとして、先立ってInstagramのアカウントを開設しました。作ったばかりなのでフワフワしていますが、主に外国の人に向けた告知ツールとして運用して行こうと考えています。
興味のある方はフォローしていただけたら嬉しいです。
さいごに
たった10回の連載でおよそ3ヶ月かかっています。まだスタートラインに立ったところですが、これからどんどん続けていけばまた面白い展開になっていくのではないかなと思っています。
ゆくゆくは実際に実際にアートを買いに行くとか、展覧会のレポートみたいな記事も書いてみたいです!
これからも、ここでしか見られない、自分にしかできないキュレーションをしていきますので、どうぞお楽しみください!
それではこのへんで。
さようなら。