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フィーライン・アイズ

「好きなものは好き」と主張するハイパーな雑記ブログ

銀河英雄伝説・第27話「初陣」~改革を進める若き指導者と軍曹となったユリアンの戦い~

銀河英雄伝説・本編

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前回のおさらいはこちら

 

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第27話のOPナレーションとあらすじ

 

宇宙暦796年。

帝国暦487年。

 

帝国軍の若き天才戦略家ラインハルト・フォン・ローエングラムは、

アスターテ星域において2倍の敵を撃破。

 

その功績により帝国元帥に叙せられ、帝国内に自らの地位を築いた。

 

一方、この戦いで同盟軍を全滅の危機から救ったのは、

歴史研究を志しながら、

心ならずも軍人になってしまったヤン・ウェンリ ーであった。

 

ヤンはその直後に新たに編成された第十三艦隊を率いて、

難攻不落といわれたイゼルローン要塞の奪取に成功。

 

だが、このイゼルローン要塞を橋頭堡にした帝国領進攻作戦は、

ラインハルトの戦略の前に敗れ去り、

同盟軍はアムリッツァ星域の会戦で壊滅的大打撃を受けて敗退した。

 

翌年、ラインハルトは帝国内に覇権を確立すべく、

旧門閥貴族との武力抗争に乗り出した。

 

その際、後顧の憂いを断つべく、

同盟軍内部の不平分子を試走してクーデターを起こさせる。

ヤンはこの策略を察知していたものの防止に至らず、

その鎮圧に奔走させられる。

 

その間に貴族連合軍を次々に破ったラインハルト軍は、

敵の本拠地ガイエスブルク要塞を陥落させ、

ここに帝国はローエングラム独裁体制となった。

 

かたや、クーデター鎮圧に功のあったヤンは、

政府首脳に疎まれ再び最前線たる、

イゼルローン要塞の守りについていた。

 

明けて宇宙暦798年。

帝国暦489年。

 


 

門閥貴族連合との戦いに勝利し、

帝国の全権をほぼ手中にしたラインハルトは、

新たな側近を迎え、次々と政治改革を打ち出した。

 

それはキルヒアイスの死を忘れるために、

ひたすら何かに打ち込んでいるように見えた。

 

若き指導者は民衆の熱狂的な支持を集めた。

 

この状況を知ったフェザーンルビンスキーは、

ラインハルトに銀河を統一させたらどうかと、

補佐官のケッセルリンクに言った。

 

フェザーンは帝国に味方することで、

経済的な利を得ようとしていた。

 

そんななか。

 

アッテンボロー率いる艦隊が、

演習中に帝国軍と遭遇して戦闘状態になる。

 

この戦いには軍曹として、

ヤンが保護しているユリアンが初参加していた。

 

ユリアンは先輩であるポプランの指導のもと、

スパルタニアンに乗って出撃し、みごとに敵機を撃墜した。

 

膠着状態だった戦いは、

ヤンが援軍に駆けつけたことによって、同盟側の勝利に終わったが、

これは新たな戦いの呼び水となってしまうのだった-。

 

第27話の台詞

 

ラインハルト「体制に対する民衆の信頼を得るには、

二つのものがあればいい。

公平な裁判と同じく公平な税制。ただそれだけだ。

カール・ブラッケ、オイゲン・リヒター。

卿らは貴族でありながら、自ら「フォン」の称号を外し、

社会の改革を唱えてきたという。その力を私に貸してもらいたい」

 

リヒター「ローエングラム公の人気は大したものだな」

 

ブラッケ「ああ。大した人気取りの名人だ」

リヒター「人気取りか・・・しかしな、彼のやったことを見たまえ。

貴族特権の廃止。荘園の解放。民法の制定。税制改革。

農民銀行の新設。さらには言論の自由の保障。

これらはすべてわれわれが求めていた改革そのものではないかね」


ブラッケ「そうかも知れない。

だが、民衆の自主性に寄らない改革が改革に値するだろうか?」

リヒター「それでも旧体制よりは前進したことに変わりはなかろう」

 

ラインハルト「経済の再建はすでに問題ではない。

リップシュタット盟約に参加した門閥貴族の財産を、

国庫に収めることで財政赤字は一挙に解決した。

ふっ、没収されるために溜め込んでいたかと思えば、

いささか哀れではあるがな」

 

(中略)

 

ユリアン「提督、人は誰でも、

自分の死に予感を覚えるって本当でしょうか?」

ヤン「ユリアン、一度も死んだことのない奴が、

それについて偉そうに言うのを信用するのかい?」

 

(中略)

 

シュトライト「閣下のご寛容には申し上げる言葉もございません。

不肖の身にそれほどのご厚意。

報いるにわが忠誠心のすべてを捧げさせていただきます」

 

(中略)

 

ヤン「西暦の20世紀末、

電波兵器が異常に突出して発達した時期があった。

いわゆるボタン戦争の時代だ。

その後、電波吸収剤の開発や妨害手段の発達で、

通信や索敵の方法は元に戻ってしまった。

普段はまだしも、いちど戦闘が始まるとひどいものだ」


シェーンコップ「地上戦ではいまだに伝書鳩や犬を使ったりしますからな」


ヤン「やってる当人は真剣なんだろうが、

戦争なんてものが茶番劇であるいい例だね」

 

ヤン「(モノローグ)そんなつまらんもので死ぬんじゃないぞ、ユリアン

 

ポプラン「よう、坊や。無事だったか」

ユリアン「・・・少佐!坊やと呼ばれる年で死にたくありませんから」

ポプラン「まったくだ。お前さんには操縦より、

もっと面白いことを教えてやらにゃならんからな」

 

ユリアン「・・・はあ」

 

コーネフ「こら!純真な少年を悪の道に引き込むんじゃない」

ポプラン「人聞きの悪いことを言うな!

お前みたいにクロスワードばっかやってるのは、男としての義務-」

 

コーネフ「2機も堕としたそうじゃないか」

ユリアン「はい、ついてたみたいで」

ポプラン「いやあ、やはり教師がいいんだ!」

 

コーネフ「だが、今度出たら一層気をつけるんだ。

こっちのほうが生き残りが少ない。

その分さらに不利になってきているからね」

 

ユリアン「はい」

 

アッテンボロー「あれはユリシーズ・・・!」

ラオ「はい、戦艦ユリシーズです」

アッテンボロー「・・・アムリッツァではたいへんだったらしいが」

ラオ「例のトイレに直撃を食らった話ですか?」

アッテンボロー「みんな!ユリシーズの武運にあやかりたいものだな。

格好が悪くてもいい。生き残れよ!」

 

妙香の感想

 

銀河英雄伝説の第2期がスタートしました。

 

ラインハルトの側近では新たに、ヒルダ、ブラッケ、リヒターらがつき、

ブラウンシュヴァイクの元配下だったシュトライトも加わりました。

 

このシュトライトは真面目で実直な人物なので、

個人的にはかなり気に入っています。

 

ラインハルトはもともと軍人なんですが、

政治家としても相当に有能みたいです。

 

ただ、改革を急ぎすぎているのではないかという感じも、

なんとなく見て取れますけどね。

 

一方の同盟ではユリアンが初陣を果たしましたが、

ヤンはかつて彼のことを「軍人にしたくない」と思っていましたね。

 

だから胸中はかなり複雑だったんじゃないでしょうか。

 

でも、ポプランやコーネフは面倒見がよく、

ユリアン本人にも才能と運があるので、結果は上々のものとなりました。

 

ちなみに私はコーネフのファンであります。

声優を務めた鈴置洋孝さんと同じ誕生日なんですよ。

 

さて、今回から主題歌とエンディング曲が変わりました。

 

どちらも素晴らしい曲なんですが、

OPの冒頭に出てくる言葉がすごく印象的ですね。

 

【時は移り、所は変われど、

人類の営みには何ら変わることはない-】

 

歴史って結局、そういうものなんです。

 

どれほどの血や涙を流したとしても、

人間の営みというのは、悠久の時の流れとともに続いてゆきます。

残酷ではありますが、これほど崇高なドラマもないでしょう。

 

次回は「肖像」です。

 

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