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芸術祭で小鳥ずさんな管理

10月18日 19時07分

芸術祭で小鳥ずさんな管理

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国際的な芸術祭「あいちトリエンナーレ」の展示作品として、愛知県豊橋市のビルで放し飼いにした小鳥がずさんな管理で死んだり逃げ出したりしたほか、環境省の許可をとらずに希少種の鳥も展示されていたことが分かりました。
愛知県などでつくる芸術祭の実行委員会は管理を徹底するとともに環境省と今後の対応を検討しています。
「あいちトリエンナーレ」の愛知県豊橋市の会場で展示されているブラジル人の芸術家の作品は、ビル内や屋上に金網を張った中に、約100羽の小鳥を放し飼いにして、飛び回る様子を鑑賞するものです。
しかし、10月半ばまでに、このち20羽余りの鳥が死んだり、外に逃げ出したりしていたことが分かり、訪れた人などから「管理がずさんだ」と指摘を受けていました。さらに放し飼いにされた鳥の中に「種の保存法」で希少種に指定され、国内での販売や譲渡には環境省の許可が必要なオーストラリア原産の「コキンチョウ」が含まれていたことも分かりました。
愛知県などでつくる実行委員会は屋上での展示を取りやめたり、温度管理を徹底したりしたほか、作品を監視するスタッフを増やすなどの対応をとりました。
また、実行委員会は「コキンチョウ」を保護して環境省と今後の対応を検討しています。
実行委員会のチーフ・キュレーターの排戸雅彦さんは「現代美術の中で鳥を扱う作品は珍しく実験的な試みでしたが管理するための知識が足りず申し訳ありませんでした」と話しています。

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