中国、有人宇宙船の打ち上げ成功を発表 「宇宙強国」へ着々準備
10/18 00:44
17日、有人宇宙船の打ち上げ成功を発表した中国は、「宇宙強国」を目指して、着々と準備を進めているという。
17日朝、宇宙飛行士2人を乗せた、宇宙船の打ち上げに成功した、中国。
9月に打ち上げた宇宙実験室とドッキングし、中国にとって、過去最長となる、およそ30日間、宇宙に滞在する予定。
その力の入れようは、今回、李克強首相が、研究者たちを激励した様子からも、うかがい知ることができる。
中国の目標は、アメリカやロシアと並ぶ、宇宙強国。
2022年ごろまでに完成を目指す、中国独自の宇宙ステーションへ向け、着々と動き出している。
実は、映画の世界の中でも、中国の宇宙開発は、存在感を見せ始めている。
火星に、たった1人、取り残されてしまった、アメリカ人宇宙飛行士を救出する映画「オデッセイ」。
補給船の打ち上げ失敗など、救出作戦が難航する中、助け舟を出したのが、中国だった。
映画の後半では、中国とアメリカが、協力する様子が描かれている。
一方で、これまでの人類の宇宙開発を振り返ると、アメリカと旧ソ連の軍事技術の競い合いの中で進められてきた側面がある。
1957年、世界で初めて、人工衛星の打ち上げに成功したのは、旧ソ連だった。
すると、その翌年には、アメリカも、人工衛星の打ち上げに成功。
1965年、旧ソ連が、人類初の宇宙遊泳を成し遂げると、アメリカは、その4年後に、アポロ11号で、月に人を送り込むことに成功した。
それでは、現在の宇宙開発における、中国とアメリカの関係も、軍事技術の競い合いになるのか。
北海道大学公共政策大学院・鈴木一人教授は「現在の軍事オペレーションにおいて、宇宙というのは、不可欠なインフラを提供しています。なので、中国は、そうした不可欠なインフラを、アメリカと同等のレベルまで、構築しようということを狙っていることは、間違いなくて。アメリカはもう、これからは、国がサポートはするけれども、主役になるのは民間であるというふうに変わってきているというのが現状だと思います。今は、どんどんと、民間をうまく取り込んだ形で、軍事宇宙もやるっていうふうになってきています」と話した。
現在、アメリカのNASA(航空宇宙局)は、中国と宇宙事業で協力することを禁止するなど、中国を敵対視。
一方で、地元メディアは、2016年5月、NASAのボールデン長官が、かつてアメリカのアポロと、ソ連のソユーズがドッキングしたように、アメリカ・中国間でも、協力が不可欠になるだろうと発言したと報じている。
アメリカ側から、歩み寄りも垣間見える中、中国が選ぶのは、各国との協調なのか、それとも競争なのか。
17日朝、宇宙飛行士2人を乗せた、宇宙船の打ち上げに成功した、中国。
9月に打ち上げた宇宙実験室とドッキングし、中国にとって、過去最長となる、およそ30日間、宇宙に滞在する予定。
その力の入れようは、今回、李克強首相が、研究者たちを激励した様子からも、うかがい知ることができる。
中国の目標は、アメリカやロシアと並ぶ、宇宙強国。
2022年ごろまでに完成を目指す、中国独自の宇宙ステーションへ向け、着々と動き出している。
実は、映画の世界の中でも、中国の宇宙開発は、存在感を見せ始めている。
火星に、たった1人、取り残されてしまった、アメリカ人宇宙飛行士を救出する映画「オデッセイ」。
補給船の打ち上げ失敗など、救出作戦が難航する中、助け舟を出したのが、中国だった。
映画の後半では、中国とアメリカが、協力する様子が描かれている。
一方で、これまでの人類の宇宙開発を振り返ると、アメリカと旧ソ連の軍事技術の競い合いの中で進められてきた側面がある。
1957年、世界で初めて、人工衛星の打ち上げに成功したのは、旧ソ連だった。
すると、その翌年には、アメリカも、人工衛星の打ち上げに成功。
1965年、旧ソ連が、人類初の宇宙遊泳を成し遂げると、アメリカは、その4年後に、アポロ11号で、月に人を送り込むことに成功した。
それでは、現在の宇宙開発における、中国とアメリカの関係も、軍事技術の競い合いになるのか。
北海道大学公共政策大学院・鈴木一人教授は「現在の軍事オペレーションにおいて、宇宙というのは、不可欠なインフラを提供しています。なので、中国は、そうした不可欠なインフラを、アメリカと同等のレベルまで、構築しようということを狙っていることは、間違いなくて。アメリカはもう、これからは、国がサポートはするけれども、主役になるのは民間であるというふうに変わってきているというのが現状だと思います。今は、どんどんと、民間をうまく取り込んだ形で、軍事宇宙もやるっていうふうになってきています」と話した。
現在、アメリカのNASA(航空宇宙局)は、中国と宇宙事業で協力することを禁止するなど、中国を敵対視。
一方で、地元メディアは、2016年5月、NASAのボールデン長官が、かつてアメリカのアポロと、ソ連のソユーズがドッキングしたように、アメリカ・中国間でも、協力が不可欠になるだろうと発言したと報じている。
アメリカ側から、歩み寄りも垣間見える中、中国が選ぶのは、各国との協調なのか、それとも競争なのか。