10月17日 19時16分
知り合いの女性を殺害して、福井県の九頭竜湖に遺体を遺棄したほか、交際相手だった別の女性を窒息死させたとして、殺人や死体遺棄などの罪に問われている男の裁判員裁判が名古屋地方裁判所で開かれ、弁護側が死刑は避けるべきだと主張して、すべての審理を終えました。
岐阜県美濃加茂市の中古車販売業林圭二被告(43)は平成23年、知り合いの27歳の女性を殺害した上、遺体を福井県の九頭竜湖に遺棄したとして、殺人と死体遺棄の罪に問われています。
また、平成21年には当時交際していた26歳の女性の首に鎖を巻かせて窒息死させたとして傷害致死などの罪にも問われて、裁判で検察は死刑を求刑しています。
17日、名古屋地方裁判所で開かれた裁判で弁護側は、殺人と死体遺棄の罪については認める一方で、傷害致死の罪について「被告から女性への命令は確認できない」と述べて改めて無罪を主張しました。
その上で、懲役14年の刑が確定した共犯の男と同じ程度の量刑が相当だとして、死刑を避けるよう求めました。
最後に林被告が「取り返しのつかないことをして、大変申し訳なく思っています」と述べて、全ての審理を終え、判決は11月2日に言い渡されます。
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