路上で男女3人切りつけられけが 30代女を逮捕

路上で男女3人切りつけられけが 30代女を逮捕
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18日の夕方、千葉県浦安市の路上で、男女合わせて3人が刃物を持った女に次々と切りつけられ、けがをしました。警察は、殺人未遂の疑いで32歳の女をその場で逮捕し、詳しいいきさつを調べています。
18日午後4時半ごろ、千葉県浦安市海楽の路上で、51歳の男性と23歳と28歳の女性2人が、刃物を持った女に次々と切りつけられました。警察によりますと、男性は背中に、28歳の女性は腹にそれぞれけがをしたほか、もう1人の23歳の女性は、切りつけられた際に両方の手のひらにけがをしました。

警察は、現場にいた自称、無職の瓜生裕美容疑者(32)を殺人未遂の疑いでその場で逮捕しました。警察によりますと、瓜生容疑者は自分で左の手首を切ったとみられるけがをしていて、調べに対し、「悩むことが限界になり、やけになって人を刺した」と容疑を認めているということです。警察は、当時の状況や詳しいいきさつなどを調べています。

現場は、JR新浦安駅から1キロほどの場所にある住宅街で、近くには小学校や高校などがあり、当時は人通りが多かったということです。

目撃女性「服に血にじんでいた」

午後4時半ごろ、現場近くを通りかかった近くに住む70代の女性は「若い女の子が1人座り込んでいて、声をかけたら、『いきなり刺された』と言われてびっくりしました。おなかの辺りには服に血がにじんでいて痛々しい様子でしたが、意識ははっきりしていて、そのあと救急車で運ばれていました」と話していました。さらに、「近くのバス停近くに女性がいて、特に叫び声を上げることもなくだまって立っていました。右手には光るものが見えたので犯人かなと思っていたら、警察官が来てそのまま車に乗せられました」と話していました。

現場近くに住む女性は「家に帰る途中に救急車が止まっていた。近くにいた人に聞いたら、『包丁を持った人にバス停の近くで通りかかった人が刺された』と話していた。近くは規制線が張ってあり、警察がいます」と話していました。

現場近くに住む別の女性は「午後5時ごろにバス停の近くを通りかかったら、刺されたと見られる若い女性がしゃがみこんでいるのを見た。人だかりができていて、それ以上はよく見えなかった」と話していました。

現場のすぐそばに住む80代の女性は、「自宅の中にいたら、叫び声やパトカーのサイレンが聞こえたので外を見たところ、手首に傷のある女がバス停近くに座っていました。取り乱すことなく、警察官としばらく話していましたが、あとで、その女が容疑者だと聞いてびっくりしました」と話していました。

容疑者の隣人「普通の女性だと」

逮捕された容疑者が住むアパートの隣の部屋の男性は、「何の仕事をしているかわからなかったが、会えばあいさつする人だった。物静かな普通の女性だと思っていたので驚いている」と話していました。