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<将棋>「対局中ソフト使用、一切ない」三浦九段が反論文書

毎日新聞 10月18日(火)17時42分配信

 将棋棋士の三浦弘行九段(42)が対局中に将棋ソフトを使用した疑惑が浮上し、日本将棋連盟が出場停止処分とした問題で、三浦九段は18日、「対局中に将棋ソフトを使用していたことは一切ありません」と自らの潔白を主張する文書を、弁護士を通じて公表した。

【反論文書を画像で見る】

 三浦九段は文書で、対局中に離席が多くなったのは、休憩室で体を休めたり、会館内のトイレに行ったりしただけと説明。将棋ソフトと三浦九段の指し手の一致率の高さなどを連盟側が疑惑の根拠としていることを明かした上で、対局前に将棋ソフトで研究しているため、特に序盤中盤は「一致率が高くなるのは当然」と反論した。

 また、連盟に所有のパソコン4台のほか、「スマートフォンの全アプリを撮影した画像」を提出したにもかかわらず、「これらの資料を精査することなく、一方的に出場停止処分を下しました」と不服を訴えた。一致率の高さを示す証拠の開示も求めたが、応じてもらえていないという。

 三浦九段は、今後も連盟の調査に最大限協力することで「私にかかった疑惑が晴れると信じています」とつづっている。

 日本将棋連盟は「対局中に長い時間、離席するなど不自然な点が多かったにもかかわらず、合理的な説明はありませんでした。事情を聴いた連盟に休場届を出す意向が示されたにもかかわらず、提出されないのでやむを得ず出場停止処分としたものです」と説明している。

 三浦九段は第29期竜王戦七番勝負の挑戦者に決まっていたが、12日に年内の公式戦出場停止処分を受け、挑戦者が変更になっていた。【山村英樹】

最終更新:10月18日(火)23時18分

毎日新聞

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