知っておいてほしい現実!レーザー脱毛の失敗例とは

脱毛してキレイになりたい。お肌に負担のかかる自己処理から卒業したい。そんな切なる思いから、レーザー脱毛を選ぶ女性はたくさんいることでしょう。ですがレーザー脱毛をしたことによって重篤な肌トラブルを引き起こしてしまった女性もいるのです。「こんなはずではなかった」、そうなってしまう前に知っておいてほしいことがあります。

レーザー脱毛とは

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レーザー脱毛とは、黒い色素(メラニン色素)に吸収される単一の波長のレーザーを皮膚に照射して毛根にダメージを与え脱毛するものです。

レーザーを照射すると皮膚の下にある毛や毛根に熱が吸収されます。
その熱によって毛根部を熱変性させ、毛が再生しないようにするのです。

このレーザー照射を2~3か月のサイクルで繰り返し、個人差もありますが1年ぐらいで施術完了となります。

レーザー脱毛は医師しか行えない医療行為であると厚生省から通達されている脱毛法でもあります。そして永久脱毛を謳えるレーザー脱毛の仕上がりはほとんど無毛、もしくは目立たないほどの産毛程度になれることから、高額ですがとても人気のある脱毛方法です。

2~3か月間隔で照射するのはなぜ?レーザー脱毛と毛周期の関わり

なぜレーザー照射は2~3か月おきなのか不思議に思いませんか?
1か月ごとに頻回に照射したほうが効果を得られやすいのではと考える方も多いでしょう。
ですが、レーザー脱毛の照射サイクルは2~3か月ぐらいと設定しているクリニックがほとんどです。

これにはちゃんと理由があって、脱毛には「毛周期」という毛の生え変わるリズムが深く関係しているからなのです。

毛周期

毛の成長過程を示した図になります。

毛には休止期(毛が抜けた状態)→成長初期(毛が再生される)→成長期(毛が成長する)→退行期(抜けるのを待っている状態)と毛の生え変わるリズムがあり、これが毛周期とよばれるものです。

レーザー照射して脱毛に効果があるのは成長初期・成長期の毛だけとなります。
この時期の毛は1回のレーザー照射で20%ほどしかないとされているので、残り80%の毛には効果がないということになります。

効果がなかった毛のさらに20%が成長初期・成長期に入るのがだいたい2~3か月後。
そのときを狙ってレーザー照射するので、次回の施術は2~3か月後というサイクルになります。

100%÷20%=5。レーザー脱毛のコースが5~6回の照射で1セットになっていることが多いのは、こういった理由があるからなのです。

この仕組みはレーザー脱毛だけでなく、光脱毛でも同じです。
脱毛は、この毛周期を考えて施術することが大切というわけですね。

キレイなお肌を手に入れた人ばかりではない!レーザー脱毛の失敗例

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脱毛と深く関わり合う毛周期に合わせて効果の高いレーザーを照射するので、レーザー脱毛の結果は多くの方が満足するものとなります。

しかし医療行為であるレーザー脱毛は安全で確実な脱毛方法と思われがちですが、意外な肌トラブルにつながる事態も起こっているようです。


neo
‏@chuou111
レーザー脱毛の火傷、自然治癒するって聞いたから放置してたけど、他の皮膚科で「傷になってるから残るよ」と言われた😨

引用:twitter.com


蛙
‏@minimumnm
レーザー脱毛は毛が太いところほど痛いんだけど、私のムダ毛強すぎるからスネやられてるとき歯ァ食いしばってるよね……太めの針刺されてる感覚に近い………

引用:twitter.com

「そんなこと知らなかった」「こんなはずではなかった」という状況を引き起こさないためにも、私たちは正しい知識を知っておくことが大切です。

では、レーザー脱毛においての失敗例にはどんなものがあるのでしょうか。

失敗例1 効果がでない

効果が出ない

医療行為であるレーザー脱毛において効果が出なかったという方もおられるようです。
これにはいろいろな原因が考えられます。

まずは前述のように毛周期と照射のタイミングにズレがあった可能性が考えられます。
脱毛するためには成長初期・成長期にレーザー照射しないと効果が得られません。

毛周期は脱毛する部位によって違いがあります。
タイミングのズレによって成長期の毛があまりないのにレーザー照射してしまった、定められた間隔を守らずに短い間隔で照射した、もしくは指定された期間にきちんと通わなかった場合など効果が出ないという結果に陥りがちのようです。

また毛があまり濃くなく反応が悪かった、皮膚が弱いなどの事情がありレーザーの照射出力が弱く充分な効果を得られなかったというケースもあります。

他にも次回の施術までの自己処理はシェーバーなどで剃るだけとされているのに、毛抜きで抜いてしまい毛周期を乱してしまった、お肌の保湿が足りず乾燥状態だったために脱毛効果が弱くなってしまったなどのアフターケアに関することが原因ということも考えられます。

このようにレーザー脱毛したのに効果が出ないという状況を防ぐためには、脱毛する部位の毛周期を基準に2~3か月おきに指定された期間にきっちり通うことが大切です。

またクリニックから指示されたアフターケアに関する注意事項は守るようにしましょう。
もし施術中に効果が出ないと感じるようであれば、その都度クリニックに相談することをオススメします。

失敗例2 やけど

やけど1 やけど2

ショッキングな画像ですが、これは実際に起こった状況です。
レーザー脱毛における失敗例で、よく見聞きするのがこういったやけどではないでしょうか。

ここまでのやけどを起こしてしまうと目立たなくなるまでにかなりの時間を要することは明白です。最悪の場合、完全には元の状態に戻らないことも考えられます。そして、やけどが目立たなくなるまでの間、かなりの精神的苦痛を強いられることになってしまいます。

レーザー脱毛を受ければ誰でもツルツルになれるという安易な考えは禁物です。

このようになってしまう原因としては、施術者である医師や看護師の技術が未熟(お肌の状態とレーザーの出力が合っていない、マシンの取り扱いが不慣れであるなど)であったことが考えられます。

他には避けなくてはならないはずの日焼けをした状態で施術してしまった、肌が弱く乾燥していたためダメージが大きかったなどといった原因が考えられます。

このような事態に陥らないためには、実績のある信頼できるクリニックを選ぶことです。
万が一、施術後やけどしてしまったことに気づいた場合は速やかにクリニックの診察を受けましょう。

失敗例3 打ち漏れ

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レーザー脱毛の期間中に「打ち漏れかもしれない」と不安を抱く方も多いようです。
まとまった固まりでムダ毛が残っていたり、残っている毛が1列になっていたりする場合は打ち漏れである可能性が高いでしょう。

照射野

この図のように、使用しているマシンの照射野が違うため打ち漏れしてしまいやすいなど技術が求められる部分での人的ミスが考えられます。

また毛が残っている状態ではあっても、打ち漏れではないケースも考えられます。
毛周期の関係で残っている毛が退行期の毛(成長期の毛でないと効果がないため)であった、ひじ上とひじ下など脱毛部位同士の境目、日焼け・ホクロ・シミ・ニキビなどで照射を避けた場所だった、膝周りなどお肌の水分が少なく抜けにくい箇所などといった場合です。

レーザー脱毛の打ち漏れを自分で判断することは難しくあります。
疑問に思ったときはクリニックに相談して判断をあおぎましょう。

また打ち漏れと思われる毛は剃らずに次回の施術まで残しておく、写真にとっておくなどしておくと良いでしょう。

失敗例4 痛み

はじく

レーザー脱毛の施術で感じる痛みは一般的に「輪ゴムでパチンとはじくぐらいの痛み」とされています。しかし痛みの感じ方には個人差があり、人によっては照射時に我慢できないほどの痛みを伴ってしまうようです。

これらの原因としては照射出力が強い、顔・うなじ・VIOなど痛みを感じやすい部位である、濃い毛が密集している、皮膚が乾燥している、日焼けしてしまっている、体調不良でお肌が敏感になっているなどが考えられます。

レーザー脱毛時の痛みを防ぐ対策法は、麻酔クリームをクリニックで塗ってもらう、肌の状態や体調を整えておく、照射出力を下げてもらう、お肌を冷やしてもらうなどがあげられます。

もし施術時に我慢できないような痛みをともなう場合はすぐにクリニックに伝えて対策をとってもらうようにしましょう。

失敗例5 毛穴が開く

毛穴の開き

レーザー脱毛をして毛は目立たなくなったが毛穴が開いてしまったという失敗例もあります。

この原因としては、レーザーの出力が強くてお肌がダメージを受けてしまったということが考えられます。他にもレーザー照射後はお肌が軽いやけど状態となるため、お肌をしっかり冷やさなかったり、保湿を怠ったりすると毛穴が開くという状況になりやすいようです。

レーザー脱毛による毛穴の開きを防ぐためには、施術後のアフターケアを念入りにするようにしましょう。

また毛穴が開いてしまったら、クリニックに相談して照射出力を下げてもらうなどの対応をとってもらいましょう。

失敗例6 色素沈着

色素沈着1

レーザー脱毛の施術後、照射した部分に色素沈着を起こしてしまう方もいます。

これらの原因にはお肌が弱く照射によるダメージが大きかったり、もともと色素沈着を起こしやすい体質であったり、地黒であることなども影響してしまうようです。

また、脱毛するために照射したレーザーが毛周辺のメラニン色素を活性化させてしまったというケースもあるようです。

色素沈着を防ぐためには日焼けをしないなどお肌の状態を整えておくことが重要です。
もともと地黒であるとか、ケガをした箇所がシミになりやすいという方は事前にクリニックに相談しておきましょう。

レーザー脱毛の失敗が怖い!そんなあなたは光脱毛がオススメ

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ここまでにレーザー脱毛での失敗例をご紹介してきました。
これらの失敗例を目の当たりにして、あなたはどう感じましたか?

ショッキングな失敗例もありますが、これがレーザー脱毛の現実です。
レーザー脱毛でムダ毛から解放されてツルツルになれたというケースばかりではないということです。

医療行為だからと言ってレーザー脱毛は万能ではありません。
このような不測の事態に見舞われる可能性はゼロではないことを知っておかなければならないのです。

こういった失敗が怖い方には、肌トラブルの少ない光脱毛を選択することも1つの方法です。

光脱毛とは?

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光脱毛とは単一の波長でメラニン色素を狙い撃ちするレーザー脱毛と違って、複数の波長を含む光を照射して脱毛を促すものです。

光脱毛は照射することでムダ毛だけでなく、美肌効果も得られるという理由はこの「複数の波長を含む光」にあります。この複数の波長を含む光は皮膚の異なる症状に働きかけることができるため、シミやそばかす、赤みなどをムダ毛と同時に改善できてしまうというわけなのです。

光脱毛も成長初期・成長期の毛を狙って照射するという部分はレーザー脱毛と同じです。
ですが、レーザーと違って照射パワーが弱いため、ムダ毛が目立たない状態になるまでに長い期間を要します。

施術部位や個人差もありますが、1~2年間ぐらいで施術完了となるようです。

光脱毛はレーザー脱毛と比べてどう違うの?

光脱毛はレーザー脱毛と比べてどのような違いがあるのでしょうか?

光とレーザーの違い

これは光脱毛とレーザー脱毛の波長の違いを示した画像です。

光は波長が複数あり進行方向もバラバラなので、ムダ毛以外の周囲の皮膚にも拡散されパワーが弱くなります。しかしレーザーは波長が単一で進行方向も同じ、ムダ毛を狙って集中して進むためムダ毛に対してのパワーが大きくなるというわけです。

このことからもわかるように、一番の違いはムダ毛に対しての照射パワーがレーザー脱毛に比べて弱いということです。そのためムダ毛に対しての効果はレーザー脱毛より緩やかになりますが、痛みが少ないというメリットがあります。

痛みに弱い、レーザー脱毛を受けたが痛みに耐えられなかったという方には光脱毛の検討がオススメです。

また光脱毛は医療行為ではないことから、医師免許の所持を必要としていません。
ですから光脱毛は医師免許の必要ないエステサロンで主に提供されている脱毛法となり、そのぶん費用も安くなる傾向にあります。

光脱毛でもヤケドなどのトラブルとは無縁ではありませんが、照射パワーの高いレーザー脱毛と違って上記のような肌トラブルは少ない状況にあるようです。

レーザー脱毛の失敗例から自分に合う脱毛方法を見極める!

woman6

光脱毛にも、レーザー脱毛にも何かしらリスクはつきまとうものです。
ですがそういったリスクについての対処法を自ら調べて知っておくということは、どの脱毛方法を選択する場合においても重要であるといえるでしょう。

ムダ毛を脱毛してキレイになるためにクリニックやサロンに通うはずが、お肌にトラブルが起きてしまっては台無しです。

クリニックやサロンのwebサイトなどを参考に、しっかり診察してくれるか、アフターケアの指導がきちんとあるか、そして肌トラブルが起こってしまったときの対応は誠実であるかどうかを調べて検討することが大切です。

いつの時代においても知識は身を助けてくれる大切なツールです。
ご自身で様々な情報を検討し、自分に合った脱毛方法を見極めてみてくださいね!