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耳が落ちるって本当!?猫に貝が危険な理由と対策まとめ!






「アワビを食べると猫の耳が落ちる」という言葉を、お聞きになったことがあるかもしれません。
実はこれ、本当なのです。
猫に与えてはいけない食べ物はたくさんありますが、その中でもアワビをはじめとする貝類は危険だといわれています。
今回はその貝類に注目して、猫にとってどのような点が危険となるのか、どんな症状がでるのか、対策や予防をするために知っておくべきことは何か…
ということをまとめてみましたので、ご紹介致します!

猫に貝を食べさせると耳が落ちる…!?

 

「アワビを食べると猫の耳が落ちる」という言葉は、東北に古くから伝わるそうです。

猫ちゃんの耳が落ちてしまうなんて、聞いただけでぞっとしてしまいますね。

とはいえ、高価なアワビを猫ちゃんに食べさせることは、そうそうないかもしれません…。

 

しかし実際のところ、この言葉が意味するのはどのようなことなのでしょうか?

本当にアワビを食べてしまった猫ちゃんは、耳に何らかの症状があらわれるのでしょうか?

 

cat

 

アワビに限らず、貝、と一言でいってもたくさんの種類があります。

調べてみた結果、どうやら猫ちゃんにとって危険な貝は、おおきく二種類に分けることができるようです。

 

①アワビをはじめとするミミガイ科などの貝

②ハマグリ、アサリ、シジミなどの二枚貝

 

それぞれのグループの貝がどのように危険なのでしょうか?

これだけの情報では、まだ分かりませんね。

 

本記事では、このグループ①と②の貝を分けて、それぞれの種類、原因、症状、対策などを詳しく見ていきます。

本ページではグループ①の貝を、2ページ目ではグループ②の貝を、3ページ目ではおまけの豆知識と、まとめの項目をご紹介致します。

 

それでは早速、①のグループの貝について詳しく見て、対策のための知識を身に付けましょう!

 

1. 猫にとって危険な貝、グループその①

~貝の種類は?貝が猫にとって危険な原因は?~

 

turban shell
matusakaakira via VisualHunt.com / CC BY-NC-SA

 

結論からいうと、グループ①の貝を食べてしまった猫は、耳に炎症をおこしてしまいます。

その貝とは、 アワビ、サザエ、トリガイ、トコブシ などです。

原因は、アワビなどの貝に含まれる毒成分、 ピロフェオホルバイドα などによるものです。

 

これは、アワビなどの貝が海藻を食べて、葉緑素(クロロフィル)を分解することによってうまれる成分です。

とくに春先の2月~5月にかけて、貝の中腸腺(貝の胆のような場所)にたまり、強毒化します。

この時期になると、アワビなどは中腸腺の部位が濃い色になるようです。

 

猫がこうした貝を食べてしまうと、ピロフェオホルバイドαが吸収され血液にとりこまれます。

 

実は血液にとりこまれたからといって、直接的な害とはなりません。しかしこの成分は、日光にあたることで紫外線と反応して活性化し、さまざまな炎症となってあらわれます。

血液に溶けこんだ毒成分が日光に晒されるところ…

 

そう、耳です!

 

browncat

 

猫は全身を毛で覆われていますから、ふつうは日光を浴びても、皮膚まで光は届きにくいです。

しかし、耳は毛が薄く、毛細血管なども透けていますから、毒成分が日光と反応することによって、細胞を破壊し、炎症を引き起こすのです。

 

~猫にあらわれる症状は?~

 

cat

 

猫にあらわれる症状は、 「光線過敏症」 というものです。

光があたることによって、猫の耳で毒成分が反応し、腫れや発疹などの皮膚炎があらわれます。

強い痒みも伴うので、猫は耳を掻きますが、ひどくなると弱った皮膚がとれたり、壊死してしまうことがあります。

 

これが、「アワビを食べると猫の耳が落ちる」といわれた所以です。

 

実はこうした症状は、人間にもあらわれることがあります。

人間の場合は耳ではなく、日光の当たりやすい顔面や手、指などに炎症が起こり、命に危険はないのですが、回復するまでに20日程度かかります。

症例はほとんどありませんが、春先にアワビなどの貝を食べるときは、食べ過ぎないように注意しましょう。

 

摂取量については、猫も人間も、どのくらい食べると危険なのか、はっきりしたことは分かっていません。

ですが、猫の場合は身体も小さいですから、すこしでも食べてしまったら注意が必要です。

ふつう一日程度で、症状があらわれるようです。

 

~猫に危険な貝!予防対策と対処方法は?~

 

cat

 

猫ちゃんたちを、貝(アワビ、サザエ、トリガイ、トコブシなど)の危険から守るためには、

絶対に与えない!ということがいえます。

実は、グループ①の貝は、 非加熱、加熱に関係なく猫ちゃんに作用します。

生じゃなければ大丈夫…と思って焼いたものを与えてしまっても、症状があらわれてしまうのです。

もし猫ちゃんをお飼いのご家庭で、上記のような貝を食べることがあるときは、残り物などを与えないように注意しましょう。

 

万が一、猫がアワビなどの貝を食べてしまった場合には、 手遅れにならないうちに、動物病院へ連れて行きましょう

その際、いつ何を、どのくらい食べてしまったのかを医師に伝えることで、適切な処置をしてもらえるでしょう。

 

 

グループ①の貝は、とくに猫ちゃんの耳にとって危険だということが分かりました。

では、グループ②の貝はどのように危険なのでしょうか…?

早速、次のページで見ていきましょう!


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