米大統領選 トランプ候補 選挙戦で不正行為と主張

米大統領選 トランプ候補 選挙戦で不正行為と主張
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アメリカ大統領選挙の共和党のトランプ候補は、来月8日の投票日に向けて不正行為が行われていると繰り返し主張し、アメリカのメディアはトランプ氏が選挙結果を受け入れない可能性があると指摘しています。
来月8日に投票が行われるアメリカ大統領選挙では、最新の世論調査の平均値で、民主党のクリントン候補が共和党のトランプ候補に対して7ポイント引き離しています。

こうした中、トランプ氏は17日、みずからのツイッターで、「投票日に向け大規模な不正行為が行われている。なぜ共和党の指導部はこの事実を認めないのか」などと一方的に主張しました。トランプ氏は前日にも「クリントン氏を勝たせたい不誠実なメディアによって選挙が不正に操作されている」と非難するなど、選挙戦で不正行為が行われているとする独自の主張を繰り返しています。

アメリカのメディアは、トランプ氏が女性をめぐるスキャンダルの批判をかわそうとしているという見方を示す一方で、たとえ選挙で敗北しても不正行為が行われたと主張して選挙結果を受け入れない可能性があると指摘しています。

16日にNBCテレビに出演した共和党のペンス副大統領候補は、「選挙結果は必ず受け入れる」と火消しに追われており、トランプ氏の真意をめぐって波紋が広がっています。

また、民主党のクリントン候補の陣営は声明で、「選挙は厳しいものだが自由で公正な制度だ。負けるのが怖いからといって候補者は投票を台なしにしようとすべきでない。トランプ氏の恥ずべき試みだ」と強く批判しました。