News Up なぜ広がる?不気味なピエロ

News Up なぜ広がる?不気味なピエロ
アメリカでは不気味なピエロを見かけたという目撃情報が相次ぎ、ソーシャルメディアには、ピエロに驚いたという人から数多くの動画が投稿されています。騒ぎはアメリカだけにとどまらず、ヨーロッパやオセアニアにも広がり、今月末のハロウィーンを前に、各国の警察は注意を呼びかけています。
なぜ、世界的に騒ぎが広がっているのか、専門家に聞きました。
ツイッターには、不気味なピエロを目撃したという人から数多くの動画が投稿されています。
草むらからいきなり現れて走っている車を追いかけるピエロ、停車している車に近寄ってくるピエロなどが撮影されています。
動画の多くは、人通りの少ない場所や夜間などに撮影され、その場に居合わせたら、思わず恐怖で逃げ出したくなるものばかりです。
動画が数多く投稿されている「@ClownSightings(ピエロの目撃)」というアカウントのフォロワーは34万人を超えているほか、「@SpookyClowns(不気味なピエロ)」というアカウントもフォロワーが22万人を超えています。

不気味なピエロ 動画の投稿相次ぐ

ツイッターには、不気味なピエロを目撃したという人から数多くの動画が投稿されています。
草むらからいきなり現れて走っている車を追いかけるピエロ、停車している車に近寄ってくるピエロなどが撮影されています。
動画の多くは、人通りの少ない場所や夜間などに撮影され、その場に居合わせたら、思わず恐怖で逃げ出したくなるものばかりです。
動画が数多く投稿されている「@ClownSightings(ピエロの目撃)」というアカウントのフォロワーは34万人を超えているほか、「@SpookyClowns(不気味なピエロ)」というアカウントもフォロワーが22万人を超えています。

8月から目撃相次ぐ

AFP通信によりますと、不気味なピエロの目撃情報が最初に確認されたのはことし8月で、アメリカ南東部のサウスカロライナ州で、ピエロの格好をした男たちが子どもを森の中に誘おうとしたという通報があったということです。
その後、同じような目撃情報がアメリカ各地で寄せられ、学校や会社の外でピエロが待ち伏せしている、ピエロが近所をうろついている、などの通報が相次ぎました。また、武器を手にしたり、強盗などの犯罪に及んだりするピエロもいて、警察の中には、ビデオを制作して注意を呼びかけているところもあります。

ヨーロッパやオセアニアでも

不気味なピエロの目撃はアメリカだけにとどまりません。
イギリスでも、不気味な格好をして人々を怖がらせるピエロの出没が増えていて、警察に通報が寄せられているということです。
ロンドン警視庁は、通報があった複数の事案について、捜査に乗り出すとともに、ハロウィーンを月末に控えて、さらにピエロの出没が増えるおそれがあると懸念を示しています。
また、オランダやスウェーデン、それにオーストラリアやニュージーランドでも、ピエロの目撃情報が寄せられているということです。

マスコットの使用を一部自粛も

アメリカで不気味なピエロの目撃が相次いでいることを受けて、大手ハンバーガーチェーン、マクドナルドは、ピエロの格好をしたマスコットキャラクターについて、騒ぎが収まるまで一部のイベントへの参加を自粛することを発表しました。
広報担当者はCNNの取材に対して、「一切登場させないということではなく、さまざまなコミュニティーイベントへの参加についての配慮を意味するものだ」と話しています。

アメリカの作家キングさんもツイート

一方で、映画化もされた不気味なピエロを題材にしたホラー小説「IT」の作者で、アメリカの作家、スティーブン・キングさんは今月3日、ツイッターで、こうつぶやいています。
「みんな、そろそろピエロをめぐるヒステリーから落ち着いてもいいころだ。ピエロの多くは善人で、子どもを元気づけ、人々を笑わせる存在だ」
このツイートは、これまでに8000回近くもリツイートされています。

世界的なハロウィーン人気が背景に

なぜ、騒ぎが世界各地に広がっているのか?
社会学が専門で、インターネットの流行について詳しい学習院大学の遠藤薫教授は「ネットがない時代であれば、局地的な騒ぎで済んだと思いますが、ネットを通じてグローバルに拡散したと言えます」と話しています。
また、遠藤教授は、ハロウィーン人気が近年、世界的に高まっていることが背景にあるのではないかと考えています。
ピエロはハロウィーンでよく使われるふん装の1つで、人を怖がらせるホラー的な血みどろのふん装が好まれるということです。

日本の「口裂け女」と似ている!?

今回の騒ぎでは、ピエロにふん装した人ではなく、ピエロに遭遇して驚かされた人たちが動画を投稿していることが特徴です。
ピエロにふん装した人が何の目的でふん装しているのかはわかりませんが、仮に自分の姿を見た人にソーシャルメディアに投稿してほしいと思っていても、見た人が実際に投稿するかどうかはわかりません。
遠藤教授は「今回の騒ぎは、ピエロにふん装した人たちがソーシャルメディアに投稿してほしいと思うよりも、ピエロに遭遇した人たちが、いわば都市伝説的に恐怖体験をソーシャルメディアで語ったり、見せたりすることのほうに力点があるのかもしれません」と話しています。
驚かされた側がその体験を広げていくという構図は、昭和53年から54年にかけて日本で流行した都市伝説の「口裂け女」と似ていると、遠藤教授は分析しています。

騒ぎは日本でも起こるか?

こうした騒ぎが、今後、日本でも起こるかどうかについて、遠藤教授は「ハロウィーンという行事になじみのなかった日本でも、最近は血みどろのふん装や魔女、ピエロといった欧米的な恐怖を表すふん装をして楽しむ若者が増えています。そして、ピエロの騒ぎについて、日本でも現在、ネットやテレビでたくさん報道されています。したがって、同様のピエロの騒ぎが起こる可能性はあると思います」と話しています。  

この記事の関連ワード