金メダリストリレートーク
2016年11月30日・中日劇場
歴代五輪金メダリストが集結
社会トリエンナーレ展示の小鳥は「譲渡禁止」 ずさん管理また発覚国際芸術祭「あいちトリエンナーレ」の作品に生きた小鳥が使われ、ずさんな管理が指摘された問題で、愛知県の担当者が「種の保存法」で販売や譲渡が禁じられたオーストラリア原産の小鳥「コキンチョウ」を購入、展示していたことが分かった。 作品は、同県豊橋市内のビル1〜4階の窓や出入り口を金網で囲み、96羽を放し飼いにした。コキンチョウはうち3羽。別の25羽ほどが死んだり、逃げたりするなど、管理が問題視され、コキンチョウは現在、別の場所で専門家に保護されている。 コキンチョウはスズメ目の小鳥で豪州原産。黄や赤、青など鮮やかな羽根が特徴だ。日本と豪州の2国間協定で輸出入が規制され、環境省によると、1993年に施行された「種の保存法」で原則として販売や譲り渡しが禁止されている。罰則は5年以下の懲役か、500万円以下の罰金。 トリエンナーレ事務局によると、ブラジル人芸術家の依頼を受け、7月末にジュウシマツなどと一緒に豊橋市内の小鳥店から購入した。芸術家から鳥の種類に指定はなかった。 管理が問題視され、県側が助言を求めた専門家が12日にコキンチョウに気づいた。小鳥店は「2国間の輸出入禁止は知っていたが、国内で繁殖した個体だから問題ないと思った」と説明。本紙の取材に、トリエンナーレの拝戸雅彦チーフ・キュレーターは「十分な知識がないまま購入してしまった」と語った。環境省と相談し、今後の対応を決める。 名古屋市内の鳥獣店経営者によると、コキンチョウは明治以降輸入され、広く飼育繁殖されている。法規制を知らない人も多く、ホームセンターなどで販売されることもある。 トリエンナーレは名古屋、岡崎、豊橋の3会場で8月に開幕。38カ国・地域の芸術家らが参加し、今月23日まで。 (中日新聞)
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