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【社会】

iPS培養で初の卵子大量生成 九大や京大、マウス8匹誕生

 マウスの人工多能性幹細胞(iPS細胞)から体外の培養だけで卵子を大量に作ることに世界で初めて成功したと、九州大や京都大などのチームが17日付の英科学誌ネイチャーに発表した。この卵子と通常の精子を体外受精させることで、8匹のマウスが誕生。今回の作製方法に磨きがかかれば、数年以内に人の卵子作りが実現する可能性もある。

 これまでの手法では、作製過程で別のマウスの卵巣に移植する必要があった。人の場合には体外で卵子を作らざるを得ず、今回の成功で人への応用の可能性が出てきた。ただ人の卵子の作製は将来、子の誕生につながり得る技術のため、倫理的な課題も浮上しそうだ。

(共同)

 iPS細胞から培養だけで作製された卵子を使い誕生したマウスを見せる林克彦教授=14日、福岡市東区の九大病院キャンパス

 iPS細胞から培養だけで作製された卵子を使い誕生したマウスを見せる林克彦教授=14日、福岡市東区の九大病院キャンパス
 

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