Y-GSA Yokohama Graduate School of Architecture

小嶋一浩スタジオ

建築と都市、さらには土木とインテリア

あたりまえのことだが、人が体験する空間は、建築とか都市とかインテリア、土木などというカテゴリーには関係ない。 それらは、同時に眼に入り、一日のうちに後先かまわず私たちがシームレスに通過しているものたちである。 それなのに区分が生じるのは、デザイナーあるいは設計者が制度に囲いとられているからである。 制度は、教育や法律、その他諸々の約束事でプレッシャーをかけてくるかもしれない。 でも、空間を体験し生きている側からすれば、そんなことはどうでもいいことだ。 設計するということは、なんと不自由になっているのだろう。

空間は、例えばアクティビティから記述しうる。 アクティビティは、常に境界横断的である。 風や光、水や力(構造)も、常に境界を横断している。 そうした視点で設計することで、制度や教育や法律といった、必要悪のフィクションを超えた先の自由を考えたい。

Y-GSAという場所は、そんなトライアルのために周到に用意された場所である。 そこでは、「構えは大きく、しかし、ターゲットは具体的かつ身近に」行動することがプライオリティである。スタジオで考え実践したことが、現在あるいは近未来の世界にどのように響くか、それが問われている。

小嶋一浩プロフィール

小嶋一浩

1958年大阪府生まれ
1984年東京大学大学院修士課程修了
同大学院博士課程在学中の1986年にシーラカンス(のちC+A、2005年よりCAt)を共同設立
1994年東京理科大学助教授、2005–2011年3月同大学教授
2011年4月より横浜国立大学大学院Y-GSA教授
1995年「千葉市立打瀬小学校」(日本建築学会賞)
1998年「スペースブロック上新庄」(ARCASIA建築賞ゴールドメダル)
2003年「スペースブロックハノイモデル」
2004年「リベラル・アーツ&サイエンスカレッジ」
2006年–「ホーチミンシティ建築大学」
(Global Holcim Awards Silver 2009)ほか作品多数